鶴が百十羽 ページ45
五「主様！」
彩「ん？五虎！どうしたんだ？」
五「これ、見てください！」
五虎退の手には短刀
先程まで第二部隊は市中演習に行っていた
今帰ってきたという事は……
彩「また家族が増えるな、少し待っていてくれ」
鶴崎は自分の部屋へと戻って行った
「最近の五虎退は調子が良いな」
五「そ、そうでしょうか…？」
俺は五虎退の頭を撫でてやった
すると、俺の首元に冷たい鉄が触れた
首を其方に向ければ切れるだろう
まぁ今は鶴丸国永だから手入れすれば治るけど
五「いち兄…？」
一「済まないね五虎退、私はあなた達を守れなかった、だから独りで出陣し自ら折れた、そうすれば会える気がしたから…」
一期の声は震えていて
とても辛そうに聞こえた
五虎退の顔を伺いながら、どう対処するか考えていた
一「私は、またお前達と一緒に居れる事が出来て幸せだと思っている、けれど私はお前達を…」
五「…いち兄、僕達は此処に居ます」
五虎退が微笑んで見せた
五「前に居た本丸で僕達はどうだったかは知りません、けど僕達の望んだいち兄は家族の人に刀を向けたりはしないと思います」
その言葉が応えたのだろう
首に当たっていた刀は鞘に収まる音がした
何とか緊張感から開放された
倶「大丈夫か、国永…」
「嗚呼、平気だぜ」
立ち上がろうとした時……
「……！？」
不意に足元がふらついた
そのまま体を支えられずに倒れてしまった
倶利伽羅と五虎退の心配する声が聞こえる
体を壊してしまっただろうか……
そんな事を考えながら俺は目を閉じた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カノト(プロフ) - 真紅さん» 有難うございます！あんな感じで良かったのか不安でしたが、満足頂けて良かったです！ (2017年12月2日 21時) (
レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - カノトさん» 拝見させていただきました。 凄い、こう、間極まって言葉が出てこないんですが、凄く良かったです！ ありがとうございました！これからも応援しています！ (2017年12月2日 19時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
カノト(プロフ) - 真紅さん» リクエスト有難うございます！確かに本編じゃまんばちゃんとの絡みが未だ無いので頑張らせて頂きます！ (2017年12月2日 19時) (レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - まんばちゃんとの絡みが見てみたいです。一気見しちゃうくらい面白いです！寒くなって来たので御自愛ください。 (2017年12月2日 18時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
