真紅様リクエスト〜夢主とまんば〜 ページ33
「……」
俺は暇を持て余し畑に来ていた
別に畑は嫌いじゃない
だから、田舎とかそこの空気とか景色は好きだった
行ったことないけど
「おっ、キュウリが出来てんじゃんか」
周りには誰もいないと思いいつも通りにしたのが間違いだった
?「…今のは鶴丸だったのか」
「!?」
誰かと思い振り向くと
そこには山姥切が立っていた
まるで驚いた様に目を見開いていた
「あっいや…ち、違っ」
姥「安心しろ、誰かに言ったりとかはしない」
「…そうか」
姥「だが、そっちの方が気楽そうだったぞ」
「…まぁこっちの方が気楽っちゃ気楽なんだよ」
姥「主の友人のようだな」
「ははっ!まぁ色々と影響は受けんのかもな!」
もう自棄だ
隠してた自分なんてさらけ出してやろうと思った
そしたら山姥切は面白そうに笑ってきた
「何だ?そんなに今の俺が見た目と不似合いに見えんのか?」
姥「嗚呼、燭台切や倶利伽羅が見たら普通に驚きそうだ」
「生憎、誰かを驚かせんのは苦手なんだよな…」
姥「それがお前の個性なんだろう、これからもその話し方にしたらどうだ?」
「絶対に嫌だ!」
姥「お前にも色々あるんだろうな」
「同情か?」
姥「写しの俺に同情されても嬉しくないだろう」
「お前はその自虐的な性格直せば絶対に好かれる気がすんだけど」
いや、そんな性格でも好きな人は好きなんだろうけどな
姥「…そうだろうか」
「まっ、お前次第だ」
姥「…またこうして話をしてくれるか」
「俺と話して楽しいか?」
姥「普通とは違う鶴丸は話していて、その…楽しい…」
「ほぉ、お前は俺達のような平安刀には関わろうとは思わないんじゃねぇかと思ったけど」
姥「別に良いだろう」
「そういうお前もいいと思う」
姥「そうか、なら他の奴等にも言えばいい」
「君が言わないと言っているのに、俺が言うのは不公平だろ?」
俺は偽る方の口調で言った
勿論、山姥切は少し不満そうで
いや、いつもはこっちの口調なんだけど
姥「今度、一緒に茶でも飲むか」
「君から誘われるとはな」
姥「その口調が嫌なだけだ」
「いやこれが普通なんだが」
姥「お前の精神年齢は主と同じぐらいじゃないのか?」
「結構失礼じゃないか君」
遠回しに幼いと言われた気がした
確かに精神年齢は幼いけど
山姥切に俺のイメージ崩された気がした
「分かった、じゃあ今度君の好物を作ってやろう」
姥「はんばーぐを頼む」
「即答か」
お陰でその日の夕餉はハンバーグだった
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カノト(プロフ) - 真紅さん» 有難うございます!あんな感じで良かったのか不安でしたが、満足頂けて良かったです! (2017年12月2日 21時) (レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - カノトさん» 拝見させていただきました。 凄い、こう、間極まって言葉が出てこないんですが、凄く良かったです! ありがとうございました!これからも応援しています! (2017年12月2日 19時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
カノト(プロフ) - 真紅さん» リクエスト有難うございます!確かに本編じゃまんばちゃんとの絡みが未だ無いので頑張らせて頂きます! (2017年12月2日 19時) (レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - まんばちゃんとの絡みが見てみたいです。一気見しちゃうくらい面白いです!寒くなって来たので御自愛ください。 (2017年12月2日 18時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
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