205.穴があったら入りたい ページ25
目が覚めた瞬間、目の前に無一郎の顔があったので、朝から心臓がうるさい。
確か、無一郎の体の上で寝ちゃって……あ、運んでくれたんだ。
いつも抱きしめられて寝ているけど、そういうことをせずに横並びで寝るのもいいもんだ。
…でも、ちょっと寂しい…かも。
ごそっ…と動き、無一郎の胸に顔を埋める。
スゥッと息を吸うと、彼の匂いが体いっぱいに広がる。
私、無一郎の匂いフェチかもしれない。
「何してるの?」
頭から降り注いだ声に、ピシッと固まった。
顔を上げることができず、恐る恐る口を開いた。
『お、起きてたの?』
「うん、実は。
匂いを嗅いでいるAがかわいくて。」
『言ってよ…。』
恥ずかしくて、穴があったら入りたい。
もう顔を上げることなんてできない。
すると、布団の中で無一郎が腰に腕を回してきて、グイッと引き寄せた。
「ていうか、今のですごいムラムラしたんだけど、どうしてくれるの?」
ボンッと私の中で何かが爆発し、口から心臓がまろび出そうだ。
逃げようにもホールドされてて逃げれない。
『自分でどうにかしてください…。』
「Aがいい。
Aじゃなきゃやだ。」
ちゅっ…ちゅっ…と、つむじやおでこに何度もキスをしてくる。
そんなことされたら絆されちゃうし、ずるすぎる。
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ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (2023年5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時