202.甘すぎる ページ22
「大胆。」
無一郎は私の下でクスクス笑っている。
恥ずかしくて恥ずかしくていたたまれなくなり、体を起こそうとした。
「ダーメ。」
『っあ…。』
また腕を引っ張られ、無一郎の体の上に倒れ込んだ。
ふわっ…と香る無一郎のシャンプーやボディーソープの香り。
そして、耳から伝わる心臓の音。
それから、背中に回された腕から伝わる体温。
「意地悪してごめんね。
かわいいから、つい。」
『調子いいんだから…。』
五感が無一郎で満たされて安心したのか、ズン!と睡魔が襲ってきた。
気付けば深夜だし、バイト後だし、疲れていて仕方がない。
「A、眠いの?」
全然話さない私を不思議に思った無一郎が、優しすぎる声で聞いてきた。
『うんー…。』と眠そうな返事をすると、彼は私の頭をぽんぽんと撫でた。
「ここで寝ていいよ。
後でベッドまで運んであげる。」
……甘すぎる!
優しすぎる!
『いいよ、そんなの。』と言いたかったけど、口を動かす気力が…。
『ん…。』
口を閉じたままで声を発し、それを肯定と捉えた無一郎は、「おやすみ。」と甘ーーーい声で囁いてくれた。
203.天使?女神? 〜無一郎side〜→←201.バッドタイミング
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ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (2023年5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時