検索窓
今日:64 hit、昨日:27 hit、合計:258,448 hit

200.敵わない ページ20

ちゅっ…



『…。』



ちゅっ…



『こら!!』



いきなり声を上げたので、無一郎の肩がピクッと揺れた。
それなのに、「もー、ビックリしたでしょ。」と飄々と言い、頬にキスをした。



『海斗に部屋もバイト先も特定されて、挙げ句の果てにはストーカーもされて怖い思いしてるのに、何でそんな余裕なの…!』

「だって、俺まで怖がったら、Aがもっと怖がっちゃうでしょ?
もうこれ以上怖い思いはしてほしくないの。」



無一郎の正論がグサッと刺さった。
彼なりの私への気遣いだったことに気付き、怒ったことを恥ずかしく思う。



「だからさ、俺に全部任せてよ。
全部委ねていいから。」



ふわっ…と無一郎の香りがしたかと思うと、唇と唇が触れていた。
本当、この人は私の予想の範疇を易々と超えてくる。
だって、その言葉だけで恐怖が氷のようにスーッと溶けていくのだから。



『…無一郎には色々敵わないなぁ…。』

「んー?」

『何もないよ。』



体が自然と動き、子供が親に抱きつくのと同じように、無一郎に抱きついた。
理由は上手に日本語に表すことができないけど、抱きつきたくなったのだ。



「えー、なにー?
かわいい。」



無一郎は応えるように抱きしめてくれた。




『よく分からないけど、抱きつきたくなった。』

「変なの。
でも、かわいいから許す。」

201.バッドタイミング→←199.理由



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (338 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
800人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , ふろふき大根   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (2023年5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。