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第十八話 ページ19

「今回の呪霊は何体いるんですか?」

僕は着く前に少しでも作戦を立てようと運転手に話を聞こうとした。

「それが、あまりに大量発生しており明確な数字は分からないのですが…百はいるかと…」

「ひゃ…百!?」

僕が今まで相手をした数は最大で五十。
それの倍と考えると気が遠くなりそうだ。

「ほ、他に呪術師は派遣されてるんですか?」

「いえ、五条悟さんからこの件は全て一条さんに任せるようにと……」

……あの人、感謝はしてるけど本当に無茶なことばっかりさせるよな……
まぁ、けどやらなきゃ一般人に被害が及ぶし……やるっきゃないか。

「わかりました!俺、頑張りますよ!」

「は、はい……ぜひお願いします……」

そんなこと話している間に出雲大社の近くの駐車場に着いた。
途中、通行禁止の看板が立っていたから一般人はいなさそうだ。
今回、呪霊の発生源は主に神社の周りの森らしい。
呪霊は聖なる力で守られている神社内には必ず入れない。
それどころか神社の近くにいるだけでも呪霊達にはダメージが入る。
だが、なぜか呪霊達は神社の周りの森に住み着いているらしい。

「こっちが森です」

運転手に案内され、森の近くまで来た。
確かに、無数の呪霊達の気配がする。

「帳を張りますね。下がっていてください。」

「わ、わかりました。お気をつけて。」

運転手が下がったのを確認して、僕は詠唱を始める。
これは呪霊達を外に出さないようにするための結界のようなものだ。

「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」

結界を森全体に張り、中と外の空間を分ける。
情報によれば、これからあと二十四時間程は神社に一般客の参拝がくる。
それまでは結界を張らないと被害が出るからな……

森の奥へ進むが呪いの気配は一向に現れない。
一応、森全体へセンサーは送っているが、森のどこにも呪いの気配が無い。
百は下らないといっていたが……嘘か?
すると、後ろから一気に迫ってくる気配を感じ、振り向くと呪霊の顔が顔のすぐそばまで来ていた。

「なっ!?」

腕で顔への蹴りをガードするが、踏ん張らずに後ろに吹っ飛んでしまう。
呪霊の方へ目を向けるとさっきの呪霊の他に四体の呪霊がいた。

見た感じ…一級五体か……今まで準一級しか相手にしてない僕にとっては未知の領域だ……

「黒影…出てこい」

右人差し指の指輪が刀へ変形し、呪霊の一体に向かって斬り込む。

先程俺を蹴った呪霊の首を飛ばす。

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設定タグ:呪術廻戦 , アニメ , ジャンプ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ハクスイ | 作成日時:2019年7月2日 5時

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