検索窓
今日:30 hit、昨日:7 hit、合計:50,257 hit

第十四話 ページ15

一条に禪院が斬りこんだと思われたが、間一髪で体を後ろに反らして槍の斬撃を躱す。

「なっ!?」

次は一条が禪院の顔に一発拳を入れた後、腹に蹴りを決め込み、禪院は校庭の木まで吹っ飛ばされ、幹にぶつかる。

「がはっ!なんだ…?呪力が……変わった?」

「こりゃ……不味いことになったね……」

一条の目は赤く染まっており、身体はダランと上半身の力が抜けている。

「真希!休んでおけ。ここからは僕が相手をする」

「まさか……あれが一条の特級過呪怨霊…ですか?」

「そうだね……命の危機を感じて、表に出てきてしまった。Aも抗う暇もなく、持っていかれたんだね。」

一条は五条に向かって刀を斬りつけに行くが、刀を素手で止められる。

「痛いかもしれないけど……ごめんね!」

五条の掌底が一条の腹を殴打する。一条の口からは赤い鮮血が飛び散り、木をなぎ倒しながら一条が吹っ飛ぶ

「や…やりすぎじゃ……」

「これぐらいじゃないと彼も止まんないでしょ!大丈夫。絶対に殺さないよ」

木が五本ほど折れたところで一条が止まった。
砂埃で一条がどうなったかは二人の目には見えない。

「真希!気をつけろよ!」

「お、おう!」

砂埃がふわりと揺れ、何かが砂埃を掻き分けている。

砂埃からは一条の斬撃からの呪力を飛ばす技が五条を襲う。

五条はその技を難なく躱し、迎撃態勢に入る。

だが、一条の姿はどこにも見当たらず、砂埃がはれても姿は見えない。

「五条さん!上!」

禪院の声が聞こえ、五条が上を見ると一条が猛スピードで上から近寄ってきている。

「グガァァァ!」

獣の様な声を上げながら五条に向けて刀を振り下ろすが、五条はひらりと刀を躱す。

五条は一条を上空へ蹴り上げ、己もジャンプし一条を空から地面まで頭を殴り叩きつける。

「グッ……ガハッ!」

身体が地面に大の字にめり込み、口から血を吐きながら一条は気を失い、身体から力が抜けた。

「ふぅ……大丈夫かい?真希」

「はい……それよりも、あいつ……大丈夫ですか?」

禪院は地面に埋もれて倒れている一条の心配をする。

「多分大丈夫だよ。一応手加減もしたし、それにあの呪霊は傷が治るのが早いんだ。」

五条は御札を取り出し、一条の顔を札を貼り詠唱を始める。

一条は最初は苦しみ出すが、すぐに落ち着きを取り戻しぐっすりと眠っているように見える

「何をしたんですか?」

「Aの中に抑え込んだだけだよ。」

第十五話→←第十三話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , アニメ , ジャンプ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハクスイ | 作成日時:2019年7月2日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。