自己紹介。 ページ5
家に送ってもらい、太輔を連れ込む。
「ひろ〜い」
シンプルな家具の中に立つ、華やかな着物を着た太輔。
ソファーに座らせ、とりあえずお茶を出す。
「まずは自己紹介すっか」
「そうだね」
「俺は『北山 宏光』。歳は２４」
「年上なんだね」
「太輔は？」
「…名前は『藤ヶ谷 太輔』。年齢は１…あ、２０歳っ」
言い直したな。
「成人迎えるまで、そう言えってオーナーに言われたのか？」
「…違うよ。初めてのお客様に本当の年を言うと、世間にバレて今の生活がなくなるよって…」
「で？誰にも言わないから本当の歳、教えろよ」
「……１９」
未成年じゃねぇか。
「いつから…あの店にいるんだ？」
俯いて…膝の上に拳を作ってる。
「言いたくないか？」
「１０歳から」
………は？
「…え、何？１０歳？」
「…うん」
俺の１０歳ってどんなだった？
まだ鼻垂らす小僧だぞ？
あの店については…未成年を働かせてることくらいが噂で出回ってるだけで…。
「なぁ…男娼ってさ。どんな仕事してんの？」
手を握ると…顔を上げた太輔は、少しずつ話してくれた。
子供に対して愛情を向ける…いわゆるショタコン。
変態プレイを好む異常者。
調教して支配したがる大人。
「体が成熟するまでは、体を触らせるだけ。いろんな人が…たいぴの体、触った」
「ん？たいぴ？」
「…あっ、ごめん」
「なんで謝んの？可愛いじゃん。自分のことそう呼んでんだろ？ｗ」
「…イメージ、大丈夫？」
「なんだそれ。イメージって、俺はお前に対して『綺麗』の印象しかない」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まゆかさん» 1年前の１２月の大晦日前から更新ストップしてたｗｗ同時にハッピーとバッドが浮かんだので、まゆかさんの脳内でハッピーにしてあげてくださいｗｗ一期一会の出会いの物語なので(笑) (7月21日 19時) (
レス) id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - バッドエンドか〜 ハッピーにならない？！(苦笑) (2022年12月29日 7時) (レス) @page9 id: 479294a46e (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まゆかさん» 私も久しぶりに読んだｗｗ櫻華とは違ってこっちはダークでバッドエンドだから、気が重いのね苦笑１年以上越しの更新、お待たせ(笑) (2022年12月29日 7時) (レス) id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 久しぶりに読みにきたー！！ここ 続きよみたい。はやく解放してあげたーい！！ (2021年10月28日 5時) (レス) @page8 id: 067fff2370 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» これは…去年の９月なのかな？ｗｗ更新、もうすぐ１年経つとこだった(笑)バッドは珍しいね。なかなか私の妄想ではない。だから、心して読んで♪♪まだまだ先だけど。今は２人が織りなす幸せな１日が続くよ！ (2021年7月26日 17時) (レス) id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ともみ
| 作者ホームページ：http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji
作成日時：2020年7月26日 14時
