Ep.４１ ページ42
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「───ここのトイレ隣の声も結構よく聞こえるんだよね、」
諏訪ちゃんは、香帆を挑発する。
「･･･言っとっけど私じゃないから」
「クラスの人気者があんな投稿したってバレたら、」
「だから私じゃないって言ってんでしょ」
諏訪ちゃんのそれは、
“香帆の弱味を握った” 表情だった。
香帆は教室に戻り、私達も戻ろうと踵を返せば。
『･･･何してんの』
甲斐を筆頭に、石倉くんと須永くんがどこからか引っ張り出してきた鉄パイプを持って男子トイレにやってきて。
「･･･退け」
『退くわけないでしょ。その鉄パイプ、何』
さすがにちょっと、見逃せない。
「･･･殺しはしないから」
『当たり前でしょ何言ってんの、』
須永くんの言葉に、思わず食い気味で返す。
「･･･いいから、退けって」
『･･･ッん、！？』
声を出さないように、後ろから須永くんに口を塞がれて。
「アイツまだ中にいたか」
「いるよ」
ピンチの私を放っぽって普通に会話しやがる甲斐の背中に蹴りを入れたけど、睨まれるだけで終わった。
ちょっと待って、本当にこいつら何考えてんの･･･！？
「･･･行くぞ」
先頭を切って入ってった甲斐が、先生に殴りかかるのが見えた。
須永くんも私を押さえてた手を離し、石倉くんと一緒に持ってた鉄パイプで先生に殴りかかるけれど。
「うぉッ！･･･ッぶな、」
あっさり避けられ、この狭い男子トイレで乱闘。
「A危ないから下がってなよ、」
諏訪ちゃんに腕を引かれ、トイレの外に引っ張りだされる。
もう中の様子は見えないけれど、音のみが静かな廊下に響き渡っていて。
────ガァン･･･！
鈍い音。
壁とか硬い物に当たって響く甲高い音じゃない。
確実に何かを殴った音。
しばらくしてフラフラとした足取りの先生が飛び出してきて、美術室に入って行った。
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
