すのおやこ5 (ページ32)

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｢はい、蓮の父です。…またですか…はぁ、行きます。｣

また蓮がトラブルを起こした

まあ大体蓮は悪くないんだけど

毎回呼び出されるこっちの身にもなってほしい

めんどくさいけど行かないと終わんないし急いで向かった

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先｢蓮くんとたくみくんが喧嘩をしてしまったみたいで…お互い怪我しちゃったんです。｣

｢蓮、謝れ｣

『だって、たくみくんがっ…』

｢理由なんかなんでもいいから怪我させたこと謝れって｣

『やだ！』

何がそんなに頑固にさせるのか、蓮は一向に謝ろうとしない

相手の親が来る前に自分から謝らせれば早いのに

維持を張っている蓮は黙ったままだった

"たくみ！"

しばらくして相手の母親が入ってきた

たくみくんを抱き締めたあと俺を睨んでいきなり怒鳴ってきた

"うちの子に怪我させてどういうつもり!?"

｢え、こっちだって怪我してんだしお互い様ですよね。｣

"そっちが怒らせたんでしょ？うちのたくみは何にもなかったら手なんか出さないわ。"

｢そんなこと言うならコイツだって嫌なこと無かったら怒んねぇよ｣

親同士の話がまとまらないから先生も焦って落ち着かせている

｢うちの息子が怪我をさせてしまって申し訳ありませんでした。ちゃんと言い聞かせるのでそちらも謝ってもらっていいですか？｣

"その息子に謝らせなさいよ。"

｢ほら、謝りな｣

『やーだっ！れんわるくない！』

いつまで意地張ってんだか…めんどくさいから早く謝れよなんてことも言えないし

どうしようかと考えていると相手の母親が蓮に近づいた

"人に謝ることもできないわけ？ひとり親に育てられるとそんなことも出来ないの？クズね。親もクズなら子供もクズよ。"

その言葉を聞いた瞬間、俺の怒りはMAXになってしまった

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