世界で一番難しい恋【QuizKnock】 (ページ14)

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サークルの雰囲気にも、早押しクイズにも慣れてきた今日この頃。

クイ研のメンバーで食事に行くこともあり、沢山の同学年や先輩とも仲良くなれた。

山本さんが言ってたように、同級生の中でも8割以上がクイズ初心者で、普段の活動のほか、テキストを使ったりしてみんな切磋琢磨している。

私も前まではボタンを押すタイミングすら追いつかなかったが、最近では押して正解することもしばしばあり、少しずつ成長している感じがする。

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今日はサークルの活動日。

早めに着いてしまったので、早押し機をコンセントに繋ぐなど準備をしてから、
クイズの問題集をペラペラと眺めていた。

｢こんにちは～、おっ早いね笑笑｣

3年の三好さんが来た。

三好さんは、クイ研の中でも数少ない私と同じ女性の方で、最近よく話す。

あ｢いえいえ、着いたばっかりですよ笑｣

先輩は荷物を置いて、私の前の席に腰掛ける。

先｢そういえばさ、この前の東大王見た？？｣

あ｢あ！見ましたよ！

親が好きで一緒に見てたんですけど、もう2人でハラハラしちゃって…笑｣

先｢芸能人チームめっちゃ攻めてたもんね！笑
3rdステージで14人抜きは凄いよね～…｣

☆。.:＊・゜☆。.:＊・゜

この前の東大王で伊沢さんの出演は最後だった。

そこで勝てば10連勝となり、東大王の4人でハワイ｢修学｣旅行に行くことが出来るが、負けてしまえば伊沢さんは呆気なく引退。

その緊迫した状況で1stステージ、2ndステージと連敗してしまい、窮地に追い込まれた東大王だったが、3rdステージの早押しでなんと伊沢さん1人で芸能人14人(全員)抜きしてしまったのだ。

☆。.:＊・゜☆。.:＊・゜

あ｢伊沢さんの正解したあとの嬉しそうな解説も、もう聞けなくなっちゃいますね()｣

頬杖をついた先輩は少し間を開けてから、こぼれるように言った。

先｢いいなぁ、山本は…｣

…え？

あ｢えっ、あの…＿＿｢こんにちは～あれ少ないね｣

私の言葉に被さるように、山本さんの声がした。

あ｢あ、山本さん

こんにちは～｣

山本さんに挨拶してから三好さんに視線を戻すと、三好さんは｢大したことじゃないし、気にしないで｣と微笑んで席を立った。