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翌日の朝。





「丈くーーーん!!朝やでー!」



「ん……うっさいわ…」



朝から大声で何かと思ったら勢い良く大橋がドアを開けて部屋に入ってきた。




「朝日が気持ちええで!」



カーテンを勢いよく開ける大橋。朝っぱらから騒がしい。そして眩しい。




「起きて丈くん!」



「朝からうっさい…」



大橋の大声に目が覚め、ベットから起き上がる。


木崎だったらもっと優しく起こしてくれたのに。




「朝ごはんもう出来てるから行くで!」




そう言われ、とりあえず階段を降りる。





『おはようございます丈一郎様。』



キッチンへ行くとメイド達が頭を下げ挨拶をする。


「…あぁ」



「丈一郎様、おはようございます。今日は早いですね」



木崎がカップに紅茶を注ぐ。



「…あいつに無理矢理起こされたんや」


おかげで機嫌がいつもより悪いと思う。




「それは微笑ましいですね」


「なんでや。そういえばあいつは?」


「大橋様は…」



木崎は言葉を詰まらせた。大橋がどうかしたのだろうか。



「もうそろそろ来ると思います。」


「…そうか」



俺はカップに注がれた紅茶を一口飲む。


ちょうどいい温度。熱くもないし冷めたくもない。



「お待たせー!」



するといきなり扉が開いた。


そこには息を切らした大橋がいた。



「どこに行ってたんや」


「んー、部屋!」



絶対嘘やと心の中で思う。



「そういえば、いい匂いする!これって木崎さんが注いだ紅茶?」



「ええ、そうですよ」


「すごい美味しそう…」



「注ぎますか?」



「是非お願いします!」



「おい、執事が飲むとか…」




「まぁ、いいじゃないですか丈一郎様」


「はぁ…木崎」


木崎が微笑み、もう一つのカップに紅茶を注いだ。



「…うわぁ、こんなに美味しい紅茶初めて飲みました!」



「それは嬉しいです。」



木崎も屋敷のメイドも大橋に甘い気がするのは気のせいなのだろうか。



「こんなに美味しい紅茶毎日飲めるなんて丈くんが羨ましいわー」



「なに言っとんねん」




今日は朝から色々つっこみたいことがありすぎて疲れる一日だ。

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みー&りー - 更新待ってます! (2021年7月27日 21時) (レス) id: a16eac8d1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 今2周目読み終わりました!先が気になりすぎます!!忙しいと思いますが更新楽しみにしています!!頑張ってください!応援してます! (2021年6月30日 11時) (レス) id: c53fc1f622 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - さしみさん» この作品を読んでくださりありがとうございます!これから少しずつ更新していくので読んでいただけると嬉しいです! (2020年9月27日 10時) (レス) id: be4e5c9e55 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!お忙しいとは思いますがこれからも頑張ってください!楽しみにしています。 (2020年9月26日 21時) (レス) id: bf88c3a608 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます〜!精一杯頑張って更新します!! (2020年3月1日 21時) (レス) id: be4e5c9e55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よる | 作成日時:2020年2月20日 20時

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