ヤンデレ乙女ゲームのヒロインに成り代わったけど。【鬼滅の刃】

「胡蝶しのぶ」 ページ19

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このままじゃ喰われちゃうから


「おらぁ！」


「ん"""ｯ!!」


呻きを上げて呆気なく私の上に落ちた煉獄杏寿郎。


ふんっと片足を上げて、ははは……もうお分かりでしょう??「あれ」を蹴った。

変な感触がしたけど、今はもうそんなこと思い出したくない。取り敢えず逃げる隙が出来たのだ。




「ごめんなさいね！！！！」



未だに苦しそうな煉獄杏寿郎を乱暴に退けて立ち上がった。
でもね！私を組み敷いた貴方が悪いと思うんですわ！！


こんな描写存在しないし、きっと急所を蹴ったが為に彼からの私の好感度は下がっただろう。



「…あれ、Aさんもう帰るんですか??」


お盆を抱えた千寿朗くんが来た。お酒の匂いがお盆から微かに香る。たしかお父さんがって過去を濁す描写があった気がする。


あまり深入りをすると面倒だし、聞こうなんて失礼すぎる。



「…あぁはい。用事が出来ましたから。」



そうですか。と困り眉で可愛い表情の千寿郎くんを見るとホワホワする。これがあの煉獄杏寿郎の弟がする表情だと思えないよね


「気をつけて下さいね」



「有難う」

.



「Aさん、煉獄さんどうでしたか」

今日はお豆の入った豆ご飯。ホカホカと湯気を立てているお米に涎を垂らしそうにしていたら、

胡蝶さんが心配そうな表情を乗せて聞いてきた。



その表情で心情が凄く伝わって来てとてもとても有難い。或る意味身寄りの無い私には癒しでしか無い。

けれど……まぁ



「……なんかあったんですね」


「…は、はい。」


私を見る度欲望の詰まった目を向ける事と、いきなり組み敷いてきたと思えば爪痕を残し舌を這わせて来た事。


思い出すだけで身震いする。



顔の血色を悪くした私を見てか、


「ちょっと診察室へ行きましょうか。」


「…」




気を利かせてくれるなんて、

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