癒し係なんて冗談じゃない【SEVENTEEN】

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A side

オッパやオンニと約束した翌朝、私はまた早起きした。
横でアリンオンニが寝ている。綺麗な寝顔…(変態)

起こさないように、静かに着替えて部屋を出る。

リビングに着くと、やはり誰も起きていない。

『…えっと…』

冷蔵庫を開けて、とりあえず適当に材料を取り出す。13人もいると、やっぱりすぐに食材無くなるんだろうなぁ。

『…よし』

昨日あんなことがあったけど、やっぱり契約をしたからには仕事を全うしたい。
それに、今ここで仕事をしなかったら負けた気分になる。それは嫌だから(負けず嫌い)

料理をしながら思う。

”きっと食べてくれないんだろうな…”

あれだけ軽蔑の目を向けられたんだ。
私を敵対してるに決まってる。まぁ、負けませんけども。

集中しながら作ったら案外すぐに出来た。
…これの大半は無駄になるのかな…

『…あ！トイレ掃除しちゃお！』

この隙間時間も、掃除に費やしたい。
本当なら1日で掃除を終わらせたいけど、こんな広い宿舎は2日掛かるんだよね。

トイレに行き、日本から持ってきた掃除グッズで掃除を始める。

『…はぁ…』

なんかそれっぽい言い訳並べたけど、怖いだけなんだよなぁ。
目の前で「要らない」ってご飯捨てられたりしたら多分ショックだから。絶対普通に泣く。

『トイレの女神様、私に勇気と度胸をください…あわよくば知恵も…』

なんて、変な願い事をしてしまう始末。

皆が起きて来る前に掃除を終わらせて出ようと思い、掃除をパッパと終わらせて扉に手をかける。

ガンッ

『ん？』

ガンッ…ガンッ

『…え？あれ！？』

トイレのドアが開きまへんで！？！？
どんなに力強く開けようとしても、びくともしない扉。
無、無理無理！私閉所恐怖症なんだけど！

『だ、誰かーーーっ！！』

って叫んでも無駄だよな…
こっちは女部屋の人達が使う方のトイレ。ジアさんが助けてくれるはずもないし、アリンオンニはきっと爆睡中(この前自分で一回寝たらなかなか起きないって自慢してたし…)
これはオンニ起きるまで閉じ込められるパターンだよね。オワタ…

『…ついてない』

ついてない、なんて次元の話じゃないけどなw心の中で自嘲する。

『…うわぁぁぁ…だーれーかーーー』

半ばヤケクソで叫ぶけど、やっぱり誰も来ない。まずこれなんで開かないの？
鍵は内鍵しかないし…これはもう名探偵コ〇ンくんを引っ張って来て事件解決してもらわなきゃだな…

『コナ〇くんーーー』

居るわけないけど

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