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アリン「私はいつか仇をとりたいって思ってるの。だから、何でも協力する。必要なら毎日手伝いにだって行くよ。だから…ジアちゃん相手に1人で戦わないで欲しいの…」
震える手で私の手を握るアリンさん。
この人は、一体どこまで優しいんだろうか…
『ありがとうございます。あの…もし今でもメンバーとの繋がりがあるなら…私がここに来たことは言わないで下さい』
アリン「大丈夫、もう皆とは連絡をとってないよ。それより、宿舎生活は大丈夫?ジアちゃんが上手く騙してるから、1人でしょう?」
アリンさんは1人だったんだ…
『…大丈夫です。実は、ウジオッパ達が味方になってくれてて…』
アリン「そうなの!?良かった…じゃあしっかり味方がいるのね」ニコッ
嬉しそうに笑ってくれるんだな…
こんな素敵な人の妹を奪ったなんて…許せない。
アリン「ねぇ、Aちゃんって何line?」
『99です!アリンさんは…』
アリン「私は95だよ!ハニ達と同じ!ねぇ、アリンオンニって呼んで欲しいな♡」
『わ、分かりました!』
95lineなんだ…
可愛いなぁ…
アリン「…Aちゃん、ハニ達が酷いことを言っても許してあげて欲しいんだ」
『え?』
アリン「ハニ達、本当に優しいの。だから、虐めなんて行為、絶対に許せないんだよ。だからジアちゃんを庇ってるの…お願い、あの人達は本当に…皆のために行動してるの…」
『…正直に言うと、嫌いって言うより怖いです。軽蔑の目で見られるのが…すごく怖いです。』
あぁ…誰にも言わないつもりだったのに。
誰にも弱みは見せないって決めてたのに…
アリン「そうだよね…でもAちゃんにはジフナ達が居るんでしょ?大丈夫だよ。あの子達は本当に優しいから」ニコッ
私の頭を撫でるアリンさん。
その手が妙に落ち着いて、優しくて、全部全部見透かされてる気がして
『うっ…うぅ…』
涙が溢れるのは仕方ないと思う。
アリン「よく頑張ったね、これからは私も味方だよ。1人で抱え込まないで?私でも誰でもいいから、頼って?ね??」
”人に虐められる”という今まで体験したことの無い恐怖。
怖くて怖くて仕方なかった。
でも人に迷惑をかけちゃダメだから。
1人でなんとかしないとダメだから。
『うわぁぁぁっ…っ…』
声を出して泣いたのは久しぶりだった。
アリン「大丈夫、大丈夫」
私の背中をあやす様にポンポンと叩くアリンさんの手は、ほんと本当に優しかった。
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しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2020年1月9日 1時