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ハオオッパとドギョムオッパが出て行ってから、シンと静まりかえる。
WZ「…ごめん」
そんな雰囲気を破ったのは、意外にもウジオッパの謝罪だった。
『何でウジオッパが謝るの?』
WZ「アイツが危ないって分かってたのに、油断してた。本当にゴメ…」
『助けてくれてありがとう。信じてくれてありがとう』
ウジオッパの謝罪を遮る。だって私は今ここで彼らに感謝を伝えなきゃならない。謝罪なんてさせちゃダメだ。
WZ「ヒョン達にあんな言い方しちゃって…お前らもゴメン。これからやりにくくしちゃって…」
JN「今回は仕方ないよ。それに、ウジがあそこで言わなかったとしても、どうせ僕達の誰かが言ってただろうしね!」
WN「大丈夫だから顔上げなって」
HS「しばらくはチーム練も無いし、大丈夫だって!ほら、俺らズッ友じゃん!」
JN「えー、ズッ友ってださーい」
HS「何でだよーー!!ズッ友イイじゃん!!5人でズッ友!」
ホシオッパが私の手を握り、クシャリと笑う。
『5人?』
HS「ここの5人!…あ、ハオとドギョムも入れる?…!?え!?な、泣くなよォ!ズッ友?ズッ友が嫌なのか!?」
急に泣き出す私に焦るホシオッパ
『…ごめん、私も入ってるんだって…思って』
HS「当た…」
JN「そんなの当たり前じゃーん」
ホシオッパ何か言おうとしてたよね?ジュンオッパが遮っちゃったけど…。
『ありがとう!!』
JN「そうそう!Aちゃんは笑ってる方が何倍も可愛いよー!」
えへへ、とジュンオッパと笑い合っているとウォヌオッパが口を開いた。
WN「俺らはなんとかなるとして、Aは大丈夫?俺らが練習中とか、アイツ何してくるか分からないし…」
確かに…
現に水ぶっかけられるわ、バケツ投げつけられるわ…
WN「現時点で何もされてない?」
めちゃくちゃされたけど、今ここで言っても仕方ない。それにこの問題はなるべく1人で解決したい。もう巻き込みたくない。
『大丈夫!』
WZ「…嘘つくな。1人で解決しようとするな」
ウジオッパが私の前髪で隠れてたハズの額の傷に触れる。
昨日、バケツで切ったとこ。
『この傷は昔のだよ。本当に何もされてないって!』
手の甲が痛い。脇腹も痛い。
でも何より、この人達に頼れない心が痛い。
助けて欲しいけど迷惑はかけたくない。
WZ「…頼むから!れ…嘘つくなよ…」
ビックリした。
急にウジオッパが叫ぶから…
でもきっと、どんなに叫んでくれても私は
『本当に大丈夫だよ』
しか言わないよ。
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しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2020年1月9日 1時