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ジアさんが叫んだので、バタバタと聞こえて来る足音。
目の前にはぐちゃぐちゃの髪の毛で泣いているジアさん。
私の横には包丁。これ、完全にヤバくないか…!?

『ちょ…え、どっ…』

SC「ゴキブリか!?!?」

なんて間抜けなセリフを筆頭に、ゾロゾロと入って来るメンバー達。

DK「え?何これ…どうしたの!?」

どうしたの?なんて私が一番聞きたい。何だ、この状況は。

ジア「Aちゃんに一緒にご飯作ろうって言ったら…嫌だったのか怒っちゃって…」

『は!?』

なんだと!?めちゃくちゃ怒ってたのはお前だろうが!!

ジア「それで…仲直りしたかったんだけど…っ…髪の毛急に切られて…っ…うぅっ」

濡れ衣にも程がある。
こんなくだらない自作自演に、なんで私が巻き込まれなきゃいけないんだ。

SC「本当に…?」

『違います!私そんなことしてません!!』

SG「でも髪の毛…」

散らばっている無残に切られた髪の毛。
これじゃあ疑われても仕方ないけど…でも…

『私やってないって…』

ユンジョンハンが急に立ち上がると、視線がそこに集まる。

JH「やっぱりお前も同じかよ」

同じかよって何が?
他の家政婦さんとって意味…?

ジア「ハニオッパ!ダメ…私が悪いの…」

立ち上がったユンジョンハンに抱きつくジアさん。
何だこれ、何が起こってるのか理解が追いつかない。

SC「悪いけど、証拠がある以上は君のことを信じられない」

そう言ったリーダーさんの目は私を軽蔑していた。
リーダーさんだけじゃない、この場にいる皆が私を軽蔑の目で見ている。

情けない。怖くて顔を上げられない。
豆腐メンタルには怖すぎて涙が出そうだ。
なんで私がこんな目に…

WZ「それは違いますよ、ヒョン」

静寂を破る声。
握られる手。

WN「大丈夫だから」

ウジオッパが私の前に立って「違う」と言ってくれた。

ウォヌオッパとジュンオッパが私の手を握って「大丈夫」だと言ってくれた。


『…っ』

HS「守るって言ったじゃん!」

ホシオッパが頭を撫でる。
途端、我慢していた涙が目の縁に雫を作り零れそうになった瞬間に

WZ「…泣くな」

振り返ったウジオッパが、パーカーの袖でゴシゴシと私の涙をぶっきらぼうに拭った。
あぁ、余計泣いてしまいそうだ。

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しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya  
作成日時:2020年1月9日 1時

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