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『いい加減にしてくださ……あ』

ジュンオッパの腕を渾身の力で叩き落とした後、ユンジョンハンのも叩こうとした際、不慮の事故で私の拳はユンジョンハンの鳩尾にクリティカルヒットしてしまった。

WZ「おい、ジョンハニヒョン生きてる?」

『多分』

残念ながら保証はできない。
蹲るユンジョンハンには悪いと思いつつ、そそくさとウジオッパの後方へと避難した。

WZ「怒ってるぞあれ」

うん。ユンジョンハン有り得ないほどこちらを睨んでいるもんね。怖いね。

ジア「…あ、もうこんな時間!夜ご飯の準備しなくちゃ」

空気を壊すような甘い声が部屋に響いた。

HS「ん?あ、本当だー!じゃあ今日俺手伝…」

ジア「私とAちゃんが居れば大丈夫だから、気持ちだけ貰っておくね!」

立ち上がったホシオッパの唇を自分の人差し指で優しく押すジアさん。
ホシオッパは間抜けな顔で驚いていた。

ジア「じゃあ行こうか?Aちゃん」

『あ、はい』

ギッと腕を掴まれて、半ば強制的にキッチンへ連れて行かれる。
掴まれた腕は血が出るんじゃないかって程強く強く握られている。

『あの…』

ジア「調子こいてんの?お前。何?私に見せつけてるわけ?」

『え?』

キッチンがさっきの部屋から遠く離れているのもあり、ジアさんが思いっきり私を床に押し倒した。
あーあ、人生初の床ドンがイケメンじゃないなんてツイてない。

『だから、何でそんなに暴力的…な…』

虚ろな目でキッチンから包丁を持ち出し、私に向ける。
あ、待って。ヤバい…
そう思い、痛みに耐えようと目を瞑ると

ジア「誰もお前なんか刺さねぇよ」

『え?』

ジア「ここでお前を刺したら、疑われるに決まってるじゃん。別に私はあんたをこの世から消したいわけじゃない」

背筋が凍るような笑み。
心臓が早く波打つ。怖い、怖い、怖い

声が掠れて出ない。
こんなに狂った人間を見るのは初めてだ。

ジア「相手がお前だろうと、お前じゃなくても私のやることは1つなの」

そう言って彼女は
自身の綺麗な長い黒髪を、包丁で思いっきり切り落とした。

『何して…』

やっと出た声は自分でも驚くほど頼りなくて、泣きそうだった。

ジア「私の髪の心配?自分の心配したらどうなのよ」

あははと彼女は笑う。
床に散らばった無数の髪の毛。虚ろな目で笑うジアさん。
全てが恐怖で動けない。

そして彼女は…

ジア「いやぁぁああああ!誰か助けてっ!」

私の方に包丁を置いて、泣きながら叫んだ。

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しらこ(プロフ) - はじめまして。面白くて一気に読んでしまいました!パスワードを教えていただきたいです (5月5日 23時) (レス) @page50 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
濵田妃奈乃(プロフ) - 初めまして!パスワード教えていただきたいです (5月3日 23時) (レス) id: 7d3d26ccae (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 初めまして!パスワードを教えて頂きたいです。 (4月13日 9時) (レス) id: 19e2b404c4 (このIDを非表示/違反報告)
くく(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです! (4月13日 1時) (レス) id: 7ba68955da (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - パスワードぜひ教えてください🙇 (4月11日 19時) (レス) @page50 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya  
作成日時:2020年1月9日 1時

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