癒し係なんて冗談じゃない【SEVENTEEN】

12 ページ15

ジア「…だから何？皆に言うとか？」

『当たり前です。社長にだって言います。』

ジア「アッハハハハハ」

ジアさんは愉快そうに笑った。

ジア「誰がお前のこと信じるんだよ」

『少なくともジュンオッパ達は信じてくれます』

ジア「は？」

しゃがんでいた私の髪の毛を急に引っ張るジアさんの目は、怒りの色で満ちていた。

ジア「…調子乗ってんじゃねぇよ」

『離して…』

ジア「離してくださいだろ」

ガッと急に髪から手を離されると、後ろに倒れ込んでしまった。

ジア「言わないとは思うけど、社長やメンバー達に言ったら、痛い目見るのはあんたじゃないからね」ﾆｺｯ

『…どういう意味ですか』

携帯を操作して、私にある写真を見せるジアさん。

『…え…』

私の家族と友人達の写真…何で知ってるの？

ジア「私の実家、お金持ってるから、あんたの家族も友達も潰そうと思えば潰せるからね？」

狂ってる。
この人絶対狂ってる…
そうか…これのせいで今までの家政婦さんは皆辞めちゃったんだ…

ジア「覚えとけよ、ゴミが」

私にバケツを投げつけて、ジアさんは自分の部屋に戻って行った。

『…痛いなぁ』

躊躇なく他人の顔面にバケツ投げるってどうなの？

どうすればいいんだろう。こんな壮絶な2年間は出来れば避けたいのだけれど…
でもあれだけ狂ってる人なら何をするか分からない。下手に動くのもダメそうだし。
きっとジュンオッパ達にも何も言わない方がいい。

でも、今までこんな壮絶なイジメとか受けたことないし、どうやって対処すればいいのか分からない。
ヤバい、涙出そう。泣くな、泣くな、泣くな…！！

ここで泣いたら負けだ。
今までの家政婦さん達のためにも、私はここで負けちゃダメなんだ。
頑張れ豆腐メンタル！！！

両手で頬を叩き、喝を入れる。

『…よしっ』

誰にも頼らずに解決しなきゃ…。
絶対。

そして早く2年間を終えて日本に帰ってやるんだ。
とりあえず、あの社長は末代まで恨んでやる！！！



☆━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

皆様、こんにちは！作者です。
こんなにもたくさんの方に読んでもらえて幸せですっ…
コメ返、遅くなってしまうと思いますがしっかり変えせるように頑張ります！

そして、私生活の方がちょっと忙しくなるので、他作品も含めて更新が亀＆まばらになると思いますが、どうか見捨てずに待っててもらえたら幸せです…

これからも、よろしくお願いします！

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す