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JS「あ、僕アイスコーヒーね」
自分で頼めよ。
喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込み、ここは寛大な心で受け入れよう。
『えっとアイスコーヒーと…レモネードください』
結局カバンを預けられた以上、勝手に帰るわけにもいかず待っていたら嬉しそうにカフェに連行された。
JS「あ、これでお願いします」
お会計を済まそうと自分のカードを取り出そうとした瞬間、ふわりと甘い香りが広がった。
『え、いいですよ。私払いますよ』
JS「気持ちだけで充分だよ、ありがとう」
渡された飲み物2つともジョシュアさんが持ってくれて、そのまま会社へと戻るらしい。
途中何度も荷物持たせて欲しいと言っても譲ってくれないし、さり気なくエスコートしてくれるし、歩くスピードも私に合わせてくれる。
行動一つ一つが紳士的過ぎて頭が追い付かない。
『あの…やっぱり自分の分だけでもお金を…』
JS「次お金のこと言ったらその口、塞いじゃうからね」
トンっと私の唇に人差し指を乗せてウィンク付きでそんな恐ろしい事を言われてしまっては、もう何も言えない。
口塞ぐって何…？まさか上唇と下唇を縫い付けるとか…はたまた口に無理やり何かをねじ込むとか…
JS「…いやなんで顔真っ青にしてるの？普通は赤くなるとこだよ」
『…想像したらあまりにもおぞましくて…縫い付けるのは痛いから嫌なので出来れば口に大量のチヂミ詰め込むとかにして下さい…』
JS「前から思ってたけど僕のこと何だと思ってる？」
呆れ顔でそう聞いてくるジョシュアさんは、何だか新鮮だった。
いつもはニコニコしたり、ファンの方達を温かい眼差しで見守っているその顔がお世辞にも優しそうとは言えない顔で私のことを見てるのだ。
『ジョシュアさんってそんな顔もするんですね』
JS「どんな顔？」
『笑う以外の顔って言うか…ジョシュアさんいつも笑ってる気がしたので新鮮だなぁと思いまして…あ、別に深い意味は無いです』
雑音に呑まれそう。
ジョシュアさんは私の言葉に対して「そっか…」とだけ答えてまたゆっくりと歩いて行く。
地雷を踏んだかも知れない。
そう思った頃には時すでに遅し。なんとも言えない空気を抱えながら会社へと歩みを進める。
会社に着いたらしっかり謝ろう。
そう思っていたのに、メイク室に着いた途端ジョシュアさんは何事も無かったかのようにニコニコした顔で振り返って言った。
JS「怒ったと思った？」
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よん(プロフ) - 素敵な作品で一気に読んでしまいました！更新楽しみにしています！！ (4月2日 18時) (
レス) @page34 id: 17dcf2bc33 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - 更新楽しみにしてます！！ (12月2日 0時) (レス) @page34 id: 70f217a4be (このIDを非表示/違反報告)
犬飼いたい(プロフ) - 更新ぜひ..！！よろしくお願いします！！ (8月8日 0時) (レス) @page34 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 続きが気になりすぎます！！更新楽しみにしてます (7月27日 21時) (レス) @page34 id: 697dde3f4a (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 一気見してもうハラハラして次が待てませんんんん！うそです、無理しないでゆっくりでいいので更新待ってます！ (7月2日 4時) (レス) @page34 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい
| 作者ホームページ：http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時：2022年9月24日 20時
