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DN「A、聞こえる?大丈夫?あ、ヌナ!A目覚ましました!」


スア「A大丈夫?ごめん、私に付き合わせて飲ませ過ぎちゃったよね…」


居酒屋の長椅子に寝転がされているらしい私は、さっきよりかは幾分体調も良くなっていた。
いつの間にかSEVENTEENの皆さんも居らっしゃるのが気になるけど。


『ううん、私が調子乗って飲み過ぎただけだよ。こっちこそ心配掛けてごめんね』


1回目は寝不足、2回目は飲み過ぎで倒れる(まぁ後者は寝ただけなんだけども)って本当に私馬鹿すぎる。
もう暫く禁酒しようと静かに心に誓っていると、突き刺さる視線。勿論それはオンニのものだった。


スア「…ドユンは望んでないの」


『え?』


スア「ドユンは結婚望んでない。でも相手の人がお偉いさんの娘らしくて、ドユンがその人と結婚したら自分のお店持てるように支援してくれるからって…最近のドユン変なの。コンクールで優勝するためにしかケーキ作ってない。でも私が何言ってもアイツもう聞かないの」


人前で泣かないオンニがポタポタと床に涙を落とす。
その場に居た全員が唖然としていた。そんな中、私はオンニが泣いている事実よりドユンオッパの現状に戸惑っていた。


『待って、え?お見合いして好きになったからじゃ…』


スア「ドユンも意地になってて…こんな事、年下のAに言うのもおかしいって分かってる。でもお願い、ドユンを助けて」


泣きながら下を向く私の手を取って、いつも一緒に歩いてくれていたドユンオッパの笑顔がふと頭に浮かんだ。
不器用で空回りばかりの私を馬鹿にせずに涙を拭いてくれた。隣に居てくれた。
変に意地っ張りな私の頭をいつも撫でてくれた。


「Aが泣きたい時は僕が隣に居てあげる。だからもう、1人で泣かなくていいんだよ」


オッパがくれた言葉は今も私の宝物で、大切な思い出になってる。
私が苦しい時、いつも助けてくれたオッパに今度は私が恩返しするんだ。


『両家の挨拶とかは終わったの?』


スア「明後日…」


『分かった』


スア「え、わ、分かったってどうするの?」


『1回ドユンオッパと話してみてから考える。任せて、オンニ!…じゃ、私明日用事できたから先帰ります!あとは皆さんでごゆっくり!』


多めにお金を置いて店を後にする。
どうすればいいのかなんて私にもよく分からないけど、それでもドユンオッパの幸せのためなら何だってできる気がした。

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よん(プロフ) - 素敵な作品で一気に読んでしまいました!更新楽しみにしています!! (4月2日 18時) (レス) @page34 id: 17dcf2bc33 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - 更新楽しみにしてます!! (12月2日 0時) (レス) @page34 id: 70f217a4be (このIDを非表示/違反報告)
犬飼いたい(プロフ) - 更新ぜひ..!!よろしくお願いします!! (8月8日 0時) (レス) @page34 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 続きが気になりすぎます!!更新楽しみにしてます (7月27日 21時) (レス) @page34 id: 697dde3f4a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一気見してもうハラハラして次が待てませんんんん!うそです、無理しないでゆっくりでいいので更新待ってます! (7月2日 4時) (レス) @page34 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya  
作成日時:2022年9月24日 20時

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