元殺し屋はヒーローになる2 (ページ50)

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『ってかさ、暇なもんは暇じゃない？』

「入学までまだ時間あるのに、大人しく過ごしてる俺等ってホントいい子だよね」

「翌日からカツアゲしてた人たちが言うセリフ…？」

一難さってまた一難

彼等に降り注ぐもの

「そういえば、青子って兄弟いんの？」

『いるよー。喧しい兄貴たち』

「え!?」

「初耳なんだけど。そして息をするようにサラッと言う」

『あれ、言ったことなかった？』

「ないよ!!!」

「つか、いたんだ…。どんな兄貴？」

『え？うーん…そうだな。派手好きと怖がりと闘い大好きと、まとめあげ役？』

「あれ、どっかで聞いたような…？」

「アレじゃん。今人気急上昇中のマンガの派手柱とかまぼこ隊」

『マジでそれに似てるから』

「4人揃ってヒーローなんだ…」

『コスチュームも派手にするって言って、一時ゴツゴツのガラス細工とかちりばめたの提案してたから、破り捨てて燃やしてやった』

「えっぐ…」

『考えてみなよ。家族が、そんな派手なのしててこっちが恥ずかしいでしょ？
だから、燃やした。地味目にして提出したら、私がデザインしたの嬉しかったんだろうね。かれこれ何年かはベース変えてない』

「異常なほどのシスコンじゃん。青子は兄貴好きなの？」

『んー？そうだなぁ…金だけ使ってくれる人達？』

「仮にもお兄さんたちだよね!!?」