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先導して歩いていく浅野の肩に手を置きながら並んで歩くと、「後ろに行け」と払われる
あいつなりの気遣いなのだろう
「赤羽、キミだけは
ほとぼりが覚めた頃、たっぷり吊し上げて吐いてもらうぞ。キミ等をここまで育てた担任…殺せんせーとやらの話をな
夜神月、お前もだ」
指名されてキョトンとしつつも、フッと微笑む
「別にいいけど、浅野クンの固い頭じゃ、全部理解は難しいかな〜」
『うちの先生、常識外れだからね』
カルマの後に乗り込み、『あ、そうだ』と思い出した風に浅野に声をかける
『高校違っても問題は違えど、テストは勝負ね』
「…いくらでも受けて立つさ」
『約束』
手を差し出すと、握った彼
「負けないぞ、僕は」
『はははっ、2学期期末テストと同じ結果にしてやるよ』
んべっと赤い舌を出して見せると、イラついた表情を見せる浅野に『またね』と手を振る
座席に座ってカーテンの隙間から見える浅野に、小さく手を振ってみれば、柔らかい笑顔になる
あいつも、いくぶんか柔らかく、丸くなった気がする
まぁ、それもこれも、うちのクラスのせいかな
敵対してたA組に背を押されてバスに乗り込まされた
「あれ、泣いてんの？」
『なわけ』
隣に座るカルマに指摘されながらも、カーテンの隙間から見える母校を見つめ、涙を溜める
こんなに色々泣かされる日は、もう一生ないだろうな
必死に戦ってきた中学とも、必死に殺そうと通い続けた校舎も
さよならだ
『卒業しちゃったね』
「ね」
バスが発車して、少しずつ椚ヶ丘から私たちは遠ざかっていく
さようなら、殺せんせー
さようなら、椚ヶ丘中学校
「卒業しちまったけどさ、また集まろうぜ。俺等E組で!!」
「当たり前じゃん」
「あんなに色濃い中学校生活、滅多にないもんね」
「定期的に集まるとかもいいよな！」
「…殺せんせーと雪村先生に報告に!!」
「あ、それいい！」
まだ悲しみの残る中、新たな世界へと足を伸ばす私たちに、風は背中を押してくれた
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夕憑紅(プロフ) - 良すぎです！！感動しました！！涙出ます。ドキドキします。うわーって思います。 (4月30日 9時) (
レス) @page24 id: c53479bd69 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - あかねさん» 本当です…！ご指摘ありがとうございます！誤字脱字が目立ちますが、よろしくお願いします…！本当にご指摘ありがとうございます！！！ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 三毛猫さん» おじさんです笑笑 これから絡んでいきますので、よろしくお願いします (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 44.45ページのところのセロ君の説明、膝じゃなくて肘からテープだと思いますよ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - なんか、おじさん気になるwww(言い方)楽しみです (2020年3月6日 20時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年3月2日 20時
