6-2 ページ11
息を吹き返したカエデちゃんの髪の毛を元の髪に結った先生
「また…助けてもらっちゃった」
「何度でもそうしますよ。お姉さんでもそうしたでしょう」
カエデちゃんが、息を吹き返した
みんながカエデちゃんに走り寄っていく中、私は輪から少し離れた場所で安心した
「…よかったじゃん」
『…うん』
ポンポンと、カルマに頭を撫でられながら私は頷いた
うっすらと涙のある瞳で
「寒…って、うわあ!? ていうか私なんて格好!?」
「かわいそう」
「何が!?」
『イトナ、女の子にそんなこと言うものじゃない』
「って」
私の体育着をカエデちゃんの頭にかぶせる
「かわいそうなものはかわいそうだ。夜神月と違って」
「ひどくない!?」
「いーじゃねーか。殺せんせー、髪まで結ってくれたんだぜ」
「服から直して欲しかったよ」
ふう、と小さな息を吐いた途端、殺せんせーが倒れた
「ふぃーーーーーっ。疲れました」
倒れこんだ殺せんせーは、いつになく満足げで、いつになく弱々しく
「皆さん、暗殺者が瀕死のターゲットを逃がしてどうしますか」
『…………っ！』
「わかりませんか？殺し時ですよ。楽しい時間は必ず終わるものです
それが…教室というものだから」
受け入れたくなかったんだ
空を見上げて、忌々しいレーザーの光は予定に変更がないことを残酷に伝えてきた
今私たちが殺さなくても、もうすぐが発射されるレーザーが、殺せんせーの全てを破壊する
時間にしてあと暗殺期限まで残り30分を切っており、今すぐに発射されてもおかしくない時間だった
「…………みんな」
『磯貝…』
「俺たち自身で決めなきゃいけない」
委員長の磯貝が言う
磯貝だって、こんなこと言いたくないんだ
それでも彼が言うのは、クラスをまとめ上げる役としての役割を果たすためだ
「このまま手を下さずに…
手、あげてくれ。殺したくないやつ…？」
もちろん、みんなすぐにあげる
死んでほしいなんて、心から思っていない
だから、誰も殺したくない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕憑紅(プロフ) - 良すぎです！！感動しました！！涙出ます。ドキドキします。うわーって思います。 (4月30日 9時) (
レス) @page24 id: c53479bd69 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - あかねさん» 本当です…！ご指摘ありがとうございます！誤字脱字が目立ちますが、よろしくお願いします…！本当にご指摘ありがとうございます！！！ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 三毛猫さん» おじさんです笑笑 これから絡んでいきますので、よろしくお願いします (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 44.45ページのところのセロ君の説明、膝じゃなくて肘からテープだと思いますよ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - なんか、おじさん気になるwww(言い方)楽しみです (2020年3月6日 20時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年3月2日 20時
