ヒーロー科と結界師2 (ページ8)

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10話鬼使いページ8

(侵入者!?)

数分遅れてやってきたのは、時音だった

(しかもかなり大きい…)

「時音!!」

「良守、あんた守香は？」

「守香も多分向かってると思う!!」

「ハニー、あっちだ！」

ﾎﾞｽﾞ

「えっ!?」

「なっ!?」

落とし穴にはまった時音と良守

「術者って結構簡単なワナに弱いのよねぇ…」

(夜未さん…!?)

「変なものに鼻が効きすぎるせいかしら…」

ｽﾞﾝ

白尾と斑尾も襲われる

2匹「うわああああああ!!」

「白尾！」

「斑尾！」

天穴で塞がれた穴に当ててみるも、ビクともしない

「相当大きい岩で塞がれてる」

「ちょっと！白尾たちに何をしたの!?」

「さぁね。でも安心して、あなたのこともちゃんと考えてるわ
邪魔しなければ、殺すつもりはないのよ…」

「時音、脱出するぞ」

「うん」

2人は、岩をどかすのに結界術を使う

だが、それは発動しない

「無駄よ。その岩には呪力除けを念入りにかけたから」

その時、横に結界で穴を開けていく音がする

「結!! 滅！」

地上へと出た2人

「鬼!?」

「しかもでかいぞ!!」

時音は急いで後ろへ式神の鳥を飛ばした

だが、それも虚しく鬼の尻尾で潰されてしまう

「小賢しいね。邪魔しなきゃ殺さないって言ってるのに
ならいいわ。人質は他にいるもの」

2人「!!」

「あの子たち、いらないわ」

時音を守るようにして良守が結界を張る

「あなた、守香をどうしたの？」

「フフ…大丈夫、とあるところで丁重に扱ってるわよ
墨村はじっくり攻めないといけないもの…。利用させてもらわないとね」

「くそっ！」

「でも雪村(そっち)は…あなたを潰せば、老いぼれた婆ぁ1人ですもんねぇ
狙い目だとは思ってたけど本当に手薄。もっと早く来ても良かったわ」

「だから守香をどうしたって言ってんだよ!!」

良守がそう叫ぶと、春日は舌打ちをした

「どいつもこいつも…もう少し自分の心配したらどうなのかしら」

鬼の足で結界が押されていく

「くっ！」