現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ49)

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「幼い頃、植え付けられた恐怖の記憶そのものが、“申し子”に向けれていては、もはや我々に逆らう気力も失せる」

「まさか…それ全部知ってて…!!!」

「当然だ」

「どこまで腐ってんだ、てめェらはァ!!!!」

怒りが頂点に達し、大声で叫ぶ

「全ては正義のため。あの女には、同情してる」

「ふざけんなァ!!!!」

「生きてる？オ…本当か、そりゃあ!!!」

「ええ、そう言ってたわ………」

「バカバーグの野郎…。そうかおれァ殺されたと聞かされて………!! よかった、そうか。生きてたか」

捕まった男は、胸を撫で下ろしてエレーラからの言葉に息をついた

「「CP9」は殺したつもりなんじゃないかしら。
……黙っておいた方がいいわよ」

「そういうのは親切って言うんじゃねェのか？」

「…………」

「…………しかしまァ、「兵器」の設計図を持つおれと…。存在する「兵器」を呼び起こせるお前と…。
これで政府はまんまと「古代兵器復活」への２つの鍵を手に入れたわけだ
そして実際に、その“力”がこの世に出現した時、当然政府は海賊達の時代を終わらせ…
その後、持て余した軍事力は世界を揺るがし、破滅させる
それくらいの脅威ある代物だ。「古代兵器」は、うちの師匠が設計図を守るために命を張ったのは、そんなくだらない未来のためじゃねェ。おれは、このまま捕まる気はしねェぞ
となりゃ、おれ1人逃げ切れても意味はねェ。お前もなんとか“申し子”のトコヘ帰るんだ」

男…テレームはエレーラにそう言った

「ムリよ。私は一緒にいるだけで、彼女を傷つける…!!」

「傷つけるこはお前じゃねェだろ？
政府の人間もお前の存在を罪というが、どんな凶器を抱えてようとも、そこにいるだけで罪になるなんてことはねェ!!
存在することは罪にならねェ!!!」

レンside

「それより、ケニエル・ズローの地図を持ってきた」

「「!!!」」

「“正義の門”は島の裏手にあり、「司法の塔」からのみ行ける様だ」

「なんだこの黒いのは」

「黒いのは滝だ。まあ、門をくぐればわかる
とにかく、「正門」から「正義の門」までのこの直線で、エレーラとテレームを取り返さなきゃお前さん達の負けだ
とはいえ、全員で島へ雪崩れ込んでも、「CP9」に出くわして実際勝つことができるのは、お前さんたちだけだ
リミットはわずか…その門を通過するまでが勝負だ」