127話 助けて良いんだとわかった ページ44
ー先日ー
「アイスバーグはまだ撃つな」
「わかったか、エレーラ。お前らの狙った“設計図”は、ニセモノだ」
アイスバーグに銃を向けるエレーラ
「おれはたとえ殺されても設計図を政府には渡さねェ!!
なのに一方で、お前が“
「何も私は、兵器復活のために“
「そんな言い分に意味はない!!
人を傷つけるものに、必ずしも悪意があるとは限らない!!!
歴史を知りたいただの興味が世界を滅ぼす結果を招くなら、今お前はここで死ぬべきだエレーラ!!!
“ロトムの悪魔たち”の運命を目の当たりにして、まだ歴史を追いかけてェのか!!!」
「あなたがロトムの何を知ってるのよ!!!!
世界政府の手で…私の人生が、どれほど狂わされたのかも知らないで!!!」
「それほど嫌う政府に、じゃあなぜ加担する!!!」
アイスバーグには疑問でしかなかった
またニコ・ロビンと同じ人間が現れた
なぜそこまでして、と
「…全てを捨てても叶えたい“願い”があるからよ。
この町でCP9が私に突きつけてきた条件は２つ
暗殺の罪を“悪の申し子”にきせること、その後政府に身を預け…従うこと」
「そうなればお前の命もないぞ!! 20年逃げ延びた女がなぜそんな条件を飲む」
「“CP9”は“悪の申し子”に対したった一度の、“バスターコール”の発動を許可されていたの」
「“バスターコール”？」
「海軍本部の“中将”5人と“軍艦”10隻を一点に召集する緊急命令
………その“国家戦争クラス”の軍事力の、標的にされたら後にはもう何も残らない
本来、それは海軍の中でも3人の“大将”と、海軍トップの“元帥”にしか使えない権限
だけど今回“CP9”は“大将ゼロ”を介して、一度だけそれを発動できる権利を与えられていた
条件を飲まなければ、私たちに“バスターコール”がかかる
“ゼロ”のその名を聞いた時…観念したわ
私が今まで20年、どんな状況でも逃げ延びてこれたのは、守るものがなかったから。…人を裏切り盾にできたから
でも、もう今の私には本当にそれができない…!!!
一度捨てた命も…!! 失った心も、途絶えた夢もみんな掬い上げてくれる」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
