現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ39)

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『な、に言ってるんだよ』

「ここでお別れよ。この学校で………」

『何言ってんの!? 新聞のことでしょ!!? 私は信じてない!!!
事件の濡れ衣なんて、海賊にはよくあることだって!!』

「………そうね。だけど…私にとっては偽りのない記事よ。昨夜、市長の屋敷に侵入したのは確かに私」

『え…』

「私にはあなたの知らない“闇”がある。“闇”はいつかあなたを滅ぼすわ」

なぜだろう

この、感じたことのある気持ちは

「短い付き合いだったけど…今日限りでもう…二度とあなたと会うことはないわ
みんなにもよろしく伝えてね。こんな私に今まで良くしてれてありがとう。さようなら」

歩き出すエレーラを追いかけようとすると体がいうことを聞かなかった

『そんなの!!! 私が納得するわけないだろ!!! エレーラ!!!』

お前が、そんな嘘ついてどうするんだよ!!!

ﾊﾞﾝｯ!!!!

「「!!!」」

『ハァ…ハァ…!!』

「レンちゃん!!!」

『今すぐに移動手段を出して!!! エレーラを追う!!』

「え!!?」

「ちょ、待てって!!!」

『エースは今いないから船は難しい…。なら』

「待てって!!!」

『うるせェ!!!』

まだ震える体でそう大きく怒鳴る

『ハァ、ハァ…。バイクでもなんでもいい、誰でもいいから動かせる人呼んできて』

「オールマイト呼んでくる!!」

「おい、海波…説明しろよ」

『市長の屋敷に侵入したんだ、エレーラ。暗殺目的だ
どんなことがあったのか知らない…でも、あいつが辛い思いしてるっていうんなら、そこから助け出す!!!』

「お、おい！」

『あいつだって泣いてんだ…傷ついてんだ…。ロビンとおんなじなんだ!!!』

あの目が、何よりの証拠だ

『自分が、生きてちゃいけない存在だと言ってる
それがなんだ…!!! なら、私だってそうだ!!!
生きてちゃいけない存在だとしても、存在することに罪はない………!!!』

この世界での世界政府の仕組みはわからない

私がもし、エレーラを連れ戻そうとすれば世界政府が黙っていないだろう

『みんな』

「「！」」

『協力して!!!』