現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ35)

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「ん…。立ち上がるのか」

「てめぇ…っ!!」

『…………』

濡れた頬を拭いながら、私は懐からお金を出した

『おじさん、ごめんね。カウンター席壊しちゃった』

「い、いやそれより…」

「海波!!!」

『みんな、行くよ』

「おい!!!」

「緑谷、こいつら燃やしていいか？」

「とっ、轟くん!!?」

「お前、なんで戦わねぇんだよ!!」

ヤイヤイ言うみんなに『みんな』と声をかける

『このケンカは、絶対買うな!!!』

「「!!?」」

『ホラ、行くよ』

「お、おい!!」

店を出る

「なんで言い返さないんだよ!!」

「あんなこと言われて、悔しくないのか!?」

『別に』

「レンちゃん…」

『あんなこと言われたってさ、私たちはなにも悪くない
でも、海賊の私が迷惑かけてるからね。ごめんね』

「………」

『さっ、船に戻ろう』

レナム…またどこかで会いそうだ

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十一月も下旬に差し掛かる頃

「雄英で預かることになった」

「「近いうちにまた会えるどころか!!」」

共有スペースには、エリちゃんがいた

「どう言った経緯で…!?」

「わー。エリちゃんやったー」

「よろしくお願いします」

「いつまでも病院ってわけには、いかないからな」

と、相澤先生に通形さんに呼ばれて外に出た

「エリちゃん、親に捨てられたそうだ
血縁にあたる八斎會組長も、長い間意識不明のままらしくてな、現状、寄る辺がない」

「そんでね、先生から聞いたかも知んないけど、“個性”の放出口になってる「角」」

「縮んでて、今は大丈夫だって聞きました…」

「わずかながらまた伸び始めてるそうなんだ」

『そんな…。じゃあ、またああならないように？』

「そういうことで」

と、小さく頷く相澤先生

「養護施設じゃなく、特別にうちが引き取り先となった
教師寮の空き部屋で監督する
様子を見て…強大すぎる力との付き合い方も模索していく
検証すべきこともあるし…まァ、おいおいだ」

「相澤先生が大変そう」

「そこは休学中であり、エリちゃんとも仲良しなこの俺がいるのさ！忙しいだろうけど、みんなも顔出してよね」

「「もちろんです！」」