現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ34)

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125話ヒーロービルボードページ34

ー酒場ー

「ここまで来た町の中見てたけどよ…。やな感じするよなぁ」

「まともな奴が少なすぎる…」

『まァ、ゴタゴタに巻き込まれる前に出るつもりだけど』

と、パイを食べた

『ヴッ』

「レン？」

「どうした？」

『オッサン!!!』

「おっさん！」

「ん？どうした」

「？」

「「このブルーベリーパイは、死ぬほどマズい/うまいな!!!」」

隣に座っていた男と声が被った

ドリンクを飲む

「「このドリンクは格別にうまい/まずいな!!!」」

なぜかどこまでも意見が食い違う

いや、真反対なことを言う

「「なんなんだお前、やんのかァ!!?」」

「なんで喧嘩なってんだ、お前ら!!!」

「ちょっと、レンさん!!!」

「おめェ…海賊か…!?」

『ああ、そうだ!!』

「懸賞金は」

『4億!!!』

「4億!? お前が…?? そんなわけあるかァ、うそつけェ!!!」

『嘘なんかつくかァ、本当だ!!!』

男が店の人からブルーベリーパイを受け取って帰っていく

「ったく、てめぇは」

「喧嘩すんなっての」

『だってェ…。馬鹿にされたというか、なんというか…なんか、張り合ってしまった』

「理由になってないよ…」

ｷﾞｨｯ

「「!!?」」

「“金色の髪”をした海賊がここにいるか？」

「レ…!!! レムナだぁ!!!」

レムナ？

「ヘェ…。お前が…？4億の首か…………。“悪の申し子”」

『なに…？』

「レンに用があるみたいだな」

「デカイ奴だな…」

「いかつ～…」

こちらに歩いてくる男…レムナというらしい

『今日は大きな人によく会うなァ』

「おれに一番高ェ酒だ。それとこのチビにも好きなもんを」

「………ああ」

と、出されたコップの中にはお酒

相澤先生にバレたら、縛り上げだなァ

「まァ飲め」

『ああ、ありがとう』

ジャッキの取手を持って口に運ぶ

「は!?」

「レン!!!」

「海波!!!」

『…？』

ﾊﾞｷﾞｨｯ!!!

「レン!!!」

後頭部を掴まれて地面に叩きつけられながらも、ゆっくりと起き上がる