現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ33)

今日:11 hit、昨日:38 hit、合計:36,172 hit

124-3 ページ33

「…聞くが、…もしや…………!!!
“語られぬ歴史”は…紡ぐことができるのか!!?
その記録が“歴史の本文(ポーネグリフ)”だと言うのか!!?」

彼女はなにも答えず微笑むだけだった

その時、ラングと女を抱える影が現れた

『よし、登ろ』

レンだ

毒が中和され、なんとか動けるようになったのだろう

「……ちょっと待って!! 私にはもう生きる目的がない…!!! 私を置いて行きなさい!!!」

『？』

レンはそう叫ぶ彼女を一瞥した後、空を見上げて言った

『なんで私があんたの言うこと聞かなきゃいけないの…!!!』

ー現在ー

「死を望む私をあなたは生かした…。それがあなたの罪…
私には行く当ても、帰る場所もないの。だから、あなたの元において」

『そっか、しょうがないね。いいよ』

「「レン/海波!!!」」

『心配しなくていいよ、この人いい人だから』

と、まァやっぱり事情は聞かなきゃいけないわけで

「8歳で「考古学者」。そして“賞金首”に」

「考古学者!!?」

「そう言う家系なの。その後、20年ずっと政府から姿を隠して生きてきた
子供が1人で海に出て生きて行けるわけもなく、いろんな“悪党”に付き従うことで身を守ったわ
おかげで裏で動くのは得意よ？お役に立てるはず」

「ほほう…。自信満々だな。なにが得意なんだ？」

「暗殺♡」

「レン!!!」

「取調べの結果、危険すぎる女だと判明!!!」

と、女の人が出した「手」で遊ぶ私

「聞いてんのか、てめェら!!!」

『ねェ、それよりもさ』

「「？」」

『帰る前に島に寄って行こう。ってことで、留守番はエースね』

「なんでだよ!!!」

『あんたはあんたで大怪我してるし、私はもう回復してる。この差、わかる？』

「ぐぬっ…!!」

なにも言い返せないエースは、渋々うなずいた

『んじゃ、留守番よろしくね』

「土産持って帰ってこいよな」

『食費があんたのおかげでゼロです』

「我慢して待ってます!!!」

エースを残し、私たちは船を降りた

「で、どこ行くんだ？」

『酒場』

「酒場!?」

「おい、金ねぇって」

『だァれがそんなこと言った？』

たんまり持ってきたエースのお金

「おめぇ、悪い奴だな」

『どうとでも』