現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ30)

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“これでよし…!!”

「…私は、ここに残るけど…………!!!
いつかまた会えたら!!! もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」

大きな声で、拡声器を使ったミラウ

「いつまでもナバ…」

『バカ！返事しちゃダメ！
海軍がミラウに気付いてる。私たちとミラウの関わりを証拠つけたら、ミラウは“罪人”になる。黙ってこのまま別れるの』

答えない私たち

でも

『包帯』

「！」

『みんな、包帯とって』

言葉の意味がわかったみんなが、包帯を取る

ﾄﾞﾝ！

「！」

みんながどんどん左腕を上げていく

左腕には、バツが書かれている

“これから何が起こっても左腕のこれが、仲間の印だ”

『出航～～～～!!!!』

砂の国、ヴェバリア王国に

また、恵みの雨が降りますように

私たちは、自分の帰るべき場所へと

船を進めた

「あんな形でよかったのか？」

『あれでよかったの』

「？」

『言葉なんていらない。心が通じれば、いつまでも仲間でいられる
確かに、一緒に過ごした時間は短かった
でもね、あんなに頑張ったんだもん
大丈夫よ、ミラウは一国の王女だから』

「………そうだな」

『それよりエース』

「？」

『近いうちに任務が入るってホント？』

「まァな～～～～。無茶しねェ程度にやるけどな」

『…そう』

エースの顔色は悪かった

理由はわかる

“仲間殺し”

ある海賊に、自分の事務所の人を殺されてしまったらしい

その人とは仲も良かったらしい

それを知ったのは、テレビのニュースで私は黒ひげとのことを思い出した

バナロ島での決闘が起こらなければいいと、

願うしかない

任務だと言ってるけど、どうせ海賊を追いかけるんだろう

いっても聞かない、なら行かせるしかない

でも、この選択が間違いだった

この時のことを後悔することが近いと言うことを、私はまだ知らない