現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ24)

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122話声が届いたページ24

「………いきがったところで、水も持たねェお前に何が………」

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!!!

水がなくても

水の代わりになるものさえあれば

『クロノシス～～～～～～～～!!!!』

「待…」

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!!!

「てめェ…まさか………!!!」

二度、あいつに入れてやった拳

ポタポタと落ちる赤い液体

「血で!!?」

『血でも砂は固まるだろ!!』

痛いとか何だとか、そんなのミラウやビビに比べたら安いもんだ

「………いいだろう。“ブルームライン”…“王宮”…そしてこの“地下聖殿”へと…。二度地獄を見てなお、このおれに挑んできたお前の執念に報いてやる…………!!!」

蹴りを入れたが、避けられる

「海賊として(・・・・・)だ…。てめェはどうあっても、おれをぶちのめしたいらしい。そしておれも、お前を目障りな“敵”と認めよう」

『とれた、何？』

「“毒針”さ」

『ふーん』

「一端の海賊ではあるようだな…。海賊の決闘は常に生き残りを賭けた戦いだ
卑怯なんて言葉は存在しねェ…!!
地上で爆発が起こればここも、一気に崩れ落ちるだろう
これが最後だ。ケリをつけようじゃねェか!!」

毒針のせいで、思うように攻撃を入れることができない

でも、入れられないのなら入れればいい

何度も食らいつけばいい

戦い続ければいい

そうすれば、いつかは懐に入るから

私の攻撃で倒れるクロノシス

「“串刺し”、“生き埋め”、“干上がり”、そのいずれからも立ち上がったお前だろうと、こいつには耐えきれん
勝負ありだ、じき毒が体をめぐる」

『お前は、何もわかっちゃいない…!!!』

「…おれが、何をわかっちゃねェって？」

左肩から音を立てるようにして毒が回っているのだとわかる

毒がなんだって、どうだっていい

「……わからねェのか!?
お前はもう死ぬんだよ…。その傷口から入った毒によってな」

『ガフッ』

「そらみろ。体が痺れてきただろう
どの道、お前は勝っても負けても、この聖殿の下敷きになっちまうんだ
三度の戦いでお前は、ここに立ってるだけでもおかしいくらいの攻撃を受け」

『うるせェ!!!』

「がっ!!!」