現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ23)

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『どこ行った、砂のやつ』

「葬祭殿の方へ……!!」

教えてくれた海兵に、お礼を言ってクロノシスを追いかける

でも、血を流しすぎたせいか倒れてしまう

．

．

．

『…ん』

目が覚めた

『……そうだ、急に体が動かなくなって…………。仕方ないから思い切って仮眠を取ることにして…………で、元気になったから』

ﾎﾟﾝ

『ああ、スナだァ!!!! ぶっ飛ばしてやるぞ、あいつ!!!!』

と、なんか怪しいものを発見した

しかもなんか

『あの穴、スナっぽいな』

階段を降りていくと、どんどん崩れていく

壁を前にして覇気で壊すと、視界が晴れた

「てめェ………………!!!」

『追いついたぞ、クロノシス!!!』

「……………なぜ、生きてるんだ。殺しても殺しても、なぜてめェはおれに立ち向かってくる。えェ!!? 申し子ォ!!!」

「なぜここへ…………!!」

「…申し子……………?!」

「何度殺さられりゃあ、気が済むんだ!!!?」

『……………まだ、返してもらってねェからな…………!! お前が奪ったものを………!!!』

ここまで来たからには

最後までやらなきゃいけない

「おれが奪った……？“金”か……？ “名声”か、………“信頼”か!?…“命”か？………“雨”か!!?
何を返して欲しい、奪ったものならいくらでもある」

『“国”!!!』

崩れる葬祭殿の中で、声を張ってそう答える

「国………!? おかしなことを言う奴だ…。
国はこれから貰うのさ…。おれがこの地の王となり、支配することでな…!!」

『私たちがこの島に来た時には、もうとっくになかったよ…………!! あの子達(・)の国なんて………!!』

「？」

“反乱軍を説得するの。もう二度と血を流して欲しくないから…！”

“つい最近まで、この辺りは緑いっぱいの活気ある町だった”

“頼む、ミラウちゃん…。あの反乱軍(バカども)を止めてくれ!!!”

『ここが本当にあの子達(・)の国なら』

“人が死ななきゃいいと思って、何が悪いの!!?”

『もっと…!!! 笑ってられるはずだ!!!!』