120話 反乱を止める ページ18
「私…彼らのことが心配で…!!!」
“何がなんでも生き延びろ…………!!! この先、ここにいる俺たちの中の…………
爆豪さんの声が、頭の中に響いた
「ミラウ様。2年、見ない間に貴方はずいぶん、いいお顔になられた…
この戦争が終結をみた折には、例のヒーローたちと、大晩餐会でも開きたいものですね」
「ティカ…………」
“メシ食わせろよ。クロノシスぶっ飛ばしたら、死ぬ程メシ食わせろ”
「ティ…ティカ様!!!」
「ん!!?」
「困るねェ………!!!」
「！」
「物騒なマネしてくれるじゃねェか…。ミス・フィンティ。ここはじきおれの城になるんだぜ？
いいもんだな、王宮ってのは………くそどもを見下すには…………いい場所だ」
「クロノシス!!!!」
門の外が………！
「パパ!!!」
「国王様!!!」
「ミラウ…」
張り付けられたパパがいた
「………すまん、せっかくお前が命を賭して作ってくれた救国の機会を、活かすことができなかった…!!」
「パパ…」
「国王様を離せ、クロノシス!!」
「クク…。王の言うことはそりゃまったくだな。…だが、ミス・フィンティ。……お前がここへたどり着けたのも例の…ヒーローたちのお陰、感謝の一つもしてやるんだな」
「レンさんはどこ!!? なんであんたがここにいるのよ!!!」
「奴なら死んだと言ったろ？」
そんなわけないわ!!!
「うそよ!!!! レンさんがお前なんかに殺されるはずがないっ!!!」
「フン…。まァ、そんな話はどうでもいい………。
とにかく…最初に言っておこう。おれはお前ら親子を助ける気はない
王国が滅ぶ時は、王族もともに滅ぶのが自然な流れってもんだ。だが、
それがこのおれの、最大の狙いだからだ…!!
“プルトン”はどこにある」
「「!!!!」」
「？」
プルトン？
「貴様…!!! なぜその名を…!!!」
「“プルトン”。1発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばすと聞く。“神”の名を持つ世界最悪の「古代兵器」!!
この国のどこかに眠っているはずだ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
