現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ14)

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「ひとつだけ言っておくぞ、“悪の申し子”。
どうあがこうとも…………!! お前じゃあ、絶対におれには」

『“勝てない”………』

「わかってるじゃねェ『そう、言って欲しかった？』………!?」

バッカだなァ、こいつ

『なァにが、“ブラックリスト”だ
なにが、億越えだ………。やっぱり小物じゃん』

「なに………………!?」

『あんたがなんと言おうと、私はあんたを倒すし、この国を救う!!!』

砂だらけの体をはたきながらそう自信を持って言う

「……もう遊びは…この辺でよかろう。“悪の申し子”」

『私は真面目だけど』

クロノシスが一瞬で消えると、私の背後に現れる

すぐに避けたが、腕をやられた

『ミイラ……!?』

「……“砂”だからな…。お前の腕の水分を吸収しちまったのさ。そうやって全身の水分を絞り出して干からびて死ぬのもよかろう」

『冗談じゃない…』

ポケットから出したのは、「ゼル」でくれたおじいさんの水

「なんだそれは…」

『「ゼル」のおじいさんが一晩かけて作ってくれた水よ。言ってたんだよ、おじいさん!!
「ゼル」は砂なんかには(・・・・・・)敗けやしないって!!!』

覇気で強くした鉄パイプで殴りつける

「貴様…っ！」

『うぐっ!!!』

「死ね、その逞しい…「ゼル」の大地とともによ…!!!」

『？』

「3分を経過した。最初に言ったな…これ以上お前に付き合ってる暇はない」

そう言うと、クロノシスは大きな砂嵐を作り出した

「……いいか、“悪の申し子”。ここらの卓越風は常に北から南は吹いている
もしも!! …この砂嵐の子どもが卓越風に乗って成長しながら南へ下っていくと、デカくなった砂嵐はどこへぶつかると思う!?」

『南って………………』

「「ゼル」さ」

は？

『なんで…!!! お前!!! なにやってんだ!!! やめろ!!!』

「見ろ、少しずつ南下し始めた」

『おじいさんには、関係ないでしょ!!!』

砂嵐を止めようと何度も蹴ったり、殴ったり、とにかく消そうと奮闘するけど、少しずつ強くなっている砂嵐に敵うわけもない

「無駄だ、やめとけ…。やがてあの砂嵐は風力を増し、このおれでさえ止めようのねェ風速を得る」

『ふざけんな、止めろよ!!! 今すぐ…!!!』

ﾄﾞｼｭｯ!!!