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「いい、セレナ…」
『……？』
「このまま、まっすぐ走って、子供の海岸に行くんだ
そこに、一艘の小舟があるはず、だよ」
『やだ、フィニも行こうよ」
「お、れは、無理だよ。体が痛いし、動けない」
血だらけの手でセレナの頬を撫でる
「お、れ…。セレナにお誕生日プレゼント、ちゃんと、渡し、たかっ、た」
『フィニ……』
「セレナ、これだけは忘れないで
生きてれば必ず嬉しいことや楽しいことが起こる
だから、絶対諦めずに、生きろ」
『うぅ……』
“約束だよ”
ﾊﾟﾀ…
『うっ…う〜〜〜〜！』
セレナはグッとフィニの手を握った後、立ち上がり全力で子供の海岸へと走った
「あ、おい、待ちやがれ!!!」
『うわああああああん!!!』
“生きて、生きて必ず、あなたが心から大切だと思う人達を探して”
(お母さん…!!!)
“生きてれば必ず嬉しいことや楽しいことが起こる”
(フィニ……!!!)
セレナは無我夢中で子供の海岸へと走った
(街のみんなも、フィニのお父さんとお母さんも、ジュアもみんなも、みんな、みんな！)
遠くの方から悲鳴が聞こえ、銃声も響く
(死んじゃったんだ…!!!)
大粒の涙を流しながら、子供の海岸へと着いたセレナは急いで小舟に飛び乗り、オールで漕ぎ始めた
「あのガキ!!!」
海賊は銃でセレナを狙って撃ってくるが、それらは全て外れる
すると、島が爆発した
『え…』
真っ赤に燃え盛るプロミナル島
オールを漕ぐ手が、自然と止まってしまう
『みんな…お母さん…お父さん』
大切な日である今日
『うっ…うう…ひっぐ』
平和そのものの島であったプロミナル島は
『フィニ…お母さん、お父さん…ジュア、みんな…!!!』
燃え盛る火の島へと変わり果ててしまった
『うわああああああああああああ!!!』
セレナside
必死に走った
ダダンさんの家を出て、誰もいない場所に行きたかった
思い出したくなかった
冷たくなるお母さんとお父さんの手も
私を撫でた後、力尽きたフィニの手も
床に倒れて血を流していたヒョン爺のことも
全部全部、思い出したくなかった
私の誕生日の日に、海賊はプロミナル島にやって来た
そのせいで、私の誕生日は全て壊れたんだ
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サッカーバカ(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ありがとうございます！！！！！セレナちゃんは私の中でおっとりと優しい子として書いていこうと思います。これからもよろしくお願いします！ (2019年5月20日 13時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ＆ピーナッツ(プロフ) - 新作おめでとうございます！！ワンピース…！！幼少時代大好きなので嬉しいです！セレナちゃん…！またまた可愛い名前の夢主ですね！素晴らしきネーミングセンスに乾杯！これからも頑張って下さい！！ (2019年5月19日 21時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！！！！！初ONE PIECEなので、口調が迷子だったりしますが、よろしくお願いします (2019年5月19日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - この作品も凄く気に入りました!!続きが楽しみです!!今後も無理せず更新頑張って下さい。 (2019年5月17日 18時) (レス) id: 45b985bd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年5月16日 22時
