元殺し屋はヒーローになる14 (ページ6)

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次の瞬間、ズキリという痛みがさらに走り、目をゆっくりと動かせば、太ももと腕に爪弾が貫いた

「青子姉ちゃん!!」

「デク！」

「青子！緑谷！」

3人の声に倒れる直前で足を踏み出し、膝をつきながらもなんとか耐え、3人を捉える

『い、から………逃げろ……！
事務所行けば、E組、いる、から…っ！』

ドクドクと流れ出る真っ赤な血が緑を染め上げて行く
構えろ、アイツを倒せ、早く、構えろ、倒すんだ

戦って勝って、笑ってやれ

自分が見たい未来がある限り、ここで死ぬわけにはいかないんだ

「イヤ……イヤ………！イヤ～～～～!!!」

「誰かデクと青子を……デクと青子を守ってーーっ!!」

真幌の叫び声に、すごいスピードでやってきた何かがナインに向かって爆破を見舞ったのが視界の端で見えた

「爆発の“個性”………」

『っとに、お前は………いつも、ピンチ来やがる』

空気の壁で防いだナインが不敵なヒーロー、爆豪かっちゃんを見据えた

「見つけたぜ、クソ敵！」

「かっちゃん…」

「あの人…」

「バクゴー!?」

「マジで？」

威圧するような笑顔をナインに向ける爆豪かっちゃんに、こちらも勇気が自然と湧いてくる
お前は本当に緑谷と同じで影響力は大だよ

「ガキども！よく見とけ。No.1ヒーローになる男の…強さをなあ！」

そう言いながら爆豪かっちゃんは爆破で突っ込んでいく
ナインは空気の壁で防ぐが、爆豪かっちゃんは爆破で急上昇し壁を越えて構えた

「もらった！」

爆破を見舞いする前にナインの爪弾が連射で爆豪かっちゃんを狙う
それを分解して修復した地面を使って壁を作り、爆豪かっちゃんの足場をさらに作り出す

「かっちゃん、ぐっうう……」

壁を作ったにも関わらず、ナインの攻撃は爆豪かっちゃんは地面に叩きつけられる

こちらも痛みのおかげで爆豪かっちゃんのサポートに間に合わずうずくまってしまった

「く、クソが……！」

「かっちゃん、相手は“個性”の複数持ちだ……“個性”を奪う……」

「チッ、オール・フォー・ワンもどきか…」