元殺し屋はヒーローになる14 (ページ35)

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「バクゴー……生きて…」

「言っただろーが。俺はオールマイトも超えて、舐めプ女も超えて、No.1ヒーローになる男だってな」

『…言ってくれる』

真幌を助けてくれたことのお礼のために、爆豪かっちゃんの体を分解し修復する

「真幌ちゃんと逃げて」

「うんっ！」

『活真、真幌』

「「！」」

『かっこよかったよ、私が霞むぐらいね』

2人にそう言えば、また涙を流してしまう2人

『これが終わったらまた一緒に遊ぼう。今度はもっと美味しいお菓子を持ってみんなで』

「「うん！」」

2人が逃げていくのをちゃんと見送り、一気にナインに向かい同時に蹴りかかる2人をサポートするように地面を形成する

だが、すでに壁を張っていたナインに弾かれる

衝撃波で澱んでいた土煙が一気に晴れる

「……どうやって私の稲妻を!?」

「アレは前に受けた」

「だから、使いもんになんねーアホを避雷針にした」

『おかげで後から文句言われるけどね』

こっちに来る前に上鳴の状態を確認すると、「きょ……供給過多じゃね？」と電力いっぱいになりすぎて倒れてしまった

まあ、あいつでなければ倒れるくらいでは済まなかっただろうから、一応イトナの避雷針もつけておいたのは正解だった

ナインは悔しさと頭に顔を歪めながら、迫ってくる爆豪に爪弾を放つ

まあ、身軽な爆豪は徹甲弾(A・Pショット)を使って全て打ち砕き、緑谷は使い魔を蹴りで引き裂いていく

その間に爆豪はナインへと距離を詰め、連続爆破できりもみ回転しながら勢いをつけ迫る

その勢いを殺さないように、さらに加速できるように足場を作り出していく私のセンスよ

「死ねやあ!!!」

ナインは空気の壁を張るものの、広場を大きく抉るほどの大爆破の炎に飲み込まれる
爆弾が落とされたような衝撃と炎に逃げていた活真たちに被害が行かないように壁を作る

ズザサザザッと私の横に戻ってきた緑谷と、少し前に立つ爆豪
3人して荒い息のまま炎の中にいるであろうナインを見る

爆豪は手応えを感じていたのか、炎の熱を感じる鼻先「へっ」とこすった