Prologue ページ2
ドカッという何かを蹴る音が聞こえてきて、みゃーちゃんと一緒に覗くとリンチが始まっていた
「い、意味がわからない。二次元以外でリンチとか有り得ないから!最近の王道BLでもほとんど無くなってきてるのに…!」
『お兄ちゃんに電話する!』
「うん」
スマホを取り出して「お兄ちゃん」という文字をタップし《姫乃?》という声が聞こえてきてすぐに言葉をつなげる
『お兄ちゃん、南棟の校舎裏で生徒が一方的に暴力受けてて…早く来て!』
《ちょっと待ってろ、すぐ行くから!》
その時、かはっという小さな声が聞こえてきた
『っ!』
「ねえ」
『!』
顔を上げれば肩を掴まれた。振り返ると、見覚えのある顔がそこにあった
「止めてくるから、これ持ってて」
「え、誰…えっ、あの、ちょ、ちょっと…」
ほうきとゴミ袋を押しつけてきて歩いていくその背中を見て、密かに憧れてしまったのに
ー3ヶ月後ー
「ひーらーの、おっはよ!」
『さ、佐々木先輩…』
「姫乃ちゃんは今日もかわいいね」
『いつも言ってますけど、そのかわいいってやめませんか…』
「じゃあ内面が可愛い」
『そういう話じゃなくて』
どうしてこうなった…!?
これは、私と先輩
それから、幼馴染のお話
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月9日 15時