名取先生の色々な日々

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名取side

名「こりゃひでえな」

トンネルの崩落事故の現場に向かった俺と緋山先生と冴島さん

現場は思った以上に酷い状態だった

トンネルの一部が崩落していて車が押しつぶされていたり、瓦礫に挟まれた人がいたり……

名「俺、奥の方見に行きます！まだ残されている人がいるかもしれません！」

緋「分かった！私は外の患者見る。」

それだけ聞いて俺は奥に向かった

緋「名取！！」

名「何ですかっ」

緋「気をつけなさいよ」

いつも以上に真剣な顔で俺を見つめる緋山先生

名「分かってます」

それだけ返し俺は踵を返した

ぎゅっとバックを握って走り出す

少し奥にまだトンネルが崩落していない場所があった

救急隊「先生！こちらに患者さんがいます！」

救急隊が呼んだところには崩落のせいでトンネルの1部であろう瓦礫により出血が激しい男性がいた

それでも意識ははっきりしていて、普通に話せる状態だった

名「翔北救命センターの名取です。お名前教えてください」

男「山本です、」

名「山本さんですね。今、救急車で病院に行けますからね？その前に応急処置だけします」

今出来る手当てをして、運んでもらった

名「まだ、奥にいそうだな……」

薄暗く遠い向こうまで続いているトンネルを見つめながら思った

俺の中で行かなきゃという気持ちが生まれた

名「俺が助けなきゃ……」

少し怖いという思いがあったけど俺は一息ついてトンネルへ進んで行った

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