名取先生の色々な日々

☆りんりん☆様リクエスト ページ39

緋山side

目の前に広がる赤い海

そう、“海”といっていいほど広がっている赤いもの

その日私は絶望を見ることになった

大好きな救命のチームのパズルのピースが少しずつ崩れ始めている

立ちすくむ私を助けるものはいない

目の前にいる人を私は助けられない

どうしたらいいの？






遡ること数時間前……


緋「あ〜疲れたぁぁ」

脳死の子供の臓器提供の書類を半日かけてまとめていた

ようやく書類仕事が終わったので私も救命の仕事に戻る

オペをしていたみんなの元へ行き、手術用の服を着る

白「緋山先生、おつかれ。どうだった？」

緋「大丈夫、ちゃんといつも通りやった」

白「そう」

緋「手伝うわ」

オドオドしていた灰谷から代わり白石のサポートをする

あとは藍沢とフェローの仕事というところでヘリ要請が入ってきた

救急隊「○○市内のトンネルで崩落事故発生。負傷者多数です。既に死亡が確認されている人もいるみたいです！」

白「分かりました、ヘリ飛べます！」

緋「白石、私と名取、冴島で先に現場に向かう。藍沢とフェロー2人はこの患者さんを優先して」

白「そうね、その後私と藤川先生と雪村さんで向かう。名取先生現場行ける？」

名「はい、行けます」

私と名取はアイコンタクトをとりヘリに向かった。その後から冴島も付いてくる

この時の私は、数時間後に何がおるか全く知らなかった

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