芸人さんいろいろ短編集 (ページ13)

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曲×秋山さん【巡音ルカ･GUMI/ハッピーシンセサイザ】ページ13

俺は放課後、音楽室でシンセサイザーを弾いていた。

目的は大会前っていうのもあるけど…

「賢太くん、お疲れ様！」

秋山「あ、葵由紗ちゃん！お疲れさま！」

俺の片思いの相手、葵由紗ちゃんに会えるから。

葵由紗ちゃんはピアノ。

俺はピアノを演奏している姿の彼女に惹かれ、そのまま惚れた。

秋山「ピアノって大変じゃない？存在も音もすごく目立つし、しかも、プレッシャーやってあるのに…」

「それは他の楽器も一緒だよ？トランペットやってふるーとやって…シンセやって。綺麗な音を出さなきゃいけない、失敗はできない。音が目立たなくたって観客の心に響かせなきゃならない…。みんな一緒なの、やから、大変とか思わないよ^^*」

葵由紗ちゃんは強い。

こういうとこにも俺は惹かれたんかな…。

「よしっ！今日も頑張るぞー！」

秋山「なんか今日気合い入ってんな～笑なんか楽しみでもあるん？」

「うん！あ、これ秘密にしてな？実は…好きな人を下校に誘えてん！」

と、葵由紗ちゃんは小声で言った。

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終わっちゃった…。

片思いってこんなに儚いもんなん？

「じゃあ、また明日も頑張ろうね！！」

秋山「あ、うん！」

「またね！」

秋山「葵由紗ちゃん！」

「ん？」

秋山「帰り、頑張ってね！」

「っ…！うん！」

君の恋が実るまで俺はずっと君の胸に届くようなメロディを奏でるから…！

これが、なんの取り柄もない俺のただ一つのできること…。