イナイレでヤバイ奴 (ページ6)

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今日も俺は命令された通りに一星の体を傷つける。命令に逆らうことは絶対に出来ない。

灰崎「この家畜が！」

俺は今、一星の制服をカッターで破っている。

一星「申し訳･･･ありません･･･」

やめてくれ･･･そんな辛そうな目で俺を見ないでくれよ･･･

あんなこと言うなんて昨日の俺はどうかしていた。目的も何も分からない。でも、俺はもう決めたじゃねえか。滞りなく遂行することだけを考えると。

タツヤ「うわー、悲惨。」

高志「ウケるでゴス。」

剛陣「今日も鬼畜だな。」

だからこのクラスの環境を作り上げたんだろ？今では生徒皆が俺を恐れ、口出ししてくる者はいない。

担任だってそうだ。弱味を握ればこっちの勝ち。援交クソヤローだったおかげで手なずけることが出来た。

このクラスにおいて障害はなにもない。あとはいじめるだけ。それだけで俺は無事に生きていられるんだ。

灰崎「水神矢、一星の腕離すんじゃねえぞ？」

水神矢「わ、分かってるよ･･･」

こうして俺は一星のワイシャツをカッターで破っていく。

明日人「辞めろー！」

明日人がいきなり俺のカッターを取り上げた。明日人の手からは血が流れる。

灰崎「あっ･･･」

明日人「いい加減にしろよ！こんなことは許されない！」

駄目だ！成功させないと俺は･･･殺される･･･

灰崎「あ･･･あ･･･」

一星の方をそっと振り向くと殺気に満ちた目で俺を睨んでいた。

このままじゃまずい。明日人は勝手なことばかりしやがって！

灰崎「ふざけんな･･･ふざけんなぁぁぁぁ！！」

俺は明日人の胸ぐらを掴んでとにかく叫んだ。

灰崎「てめぇまだ殴られ足りねえのか！顔面変形したくなかったら永遠に大人しくしてろ！」

明日人「やれるものならやってみろ。」

灰崎「なっ！」

明日人「俺は今から職員室に行ってこの傷を見せてくる。そして事実を先生全員に訴えてくる！」

ヒロト「まじかよ･･･」

士郎「これはまずそうだね。」

氷浦「さすがにあの傷を見せられたら･･･」

確かにやべぇ。学校でこれが問題になれば俺への監視しが厳しくなる。そうなれば一星の命令に従うのが困難になる時が必ずくる。

それはつまり･･･死。

灰崎「辞めろ･･･そんなことを絶対に許さねえ！」

明日人「来るな！」

明日人が俺の前で机を倒し、職員室に向かって走っていった。

灰崎「おい待て･･･待ってくれ･･･」