イナイレでヤバイ奴 (ページ40)

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灰崎「という訳なんだ。」

俺はその日も水神矢の家に行って今日の事を話した。

水神矢「なるほど･･･でもそれってチャンスじゃないか？」

灰崎「え？」

水神矢「一星は気に入らないことがあったら灰崎を痛みつけるだろ？でも修学旅行の時は二人きりになれる所はなかなかない。つまり･･･」

なるほど･･･そういうことか。つまり･･･

灰崎「人が居るところで一星が俺に矢を向ければ一星の悪事が皆に伝わるってことか。」

水神矢「そう言うことだ。だから敢えて一星をいじめないというのもいいと思う。」

でも･･･結局一星は二人きりになれる所を見つけるか修学旅行が終わった後に何かしてくるんじゃ･･･

灰崎「それはやっぱり無理かも知れないな。」

水神「そうか。何かあったら俺になんでも言ってくれよ。」

灰崎「あぁ。いつもありがとな。」

こんな少しの会話でも、俺はこいつと話すことで少し気持ちが楽になる。

水神矢side

本当は最初は嫌だった･･･でも、一星が灰崎を傷つける事で、灰崎が俺を頼ってくれるならこのままでもいいかも知れないな。

でも、この考えが間違っている事は分かっているんだ。俺は灰崎を一星から救うんだ。ずっとあのままにしとけば一星に灰崎を取られる。

一星が自分自身を灰崎にいじめさせる理由、そんなの一つしかない。それは一星が誰よりも灰崎の事を好きでいるから。一星は灰崎を自分一人のものにしようとしているんだ。

一星side

灰崎君を入れたことのない俺の部屋には写真を飾っている。

その写真には小さい頃の俺と灰崎君が写ってる。

一星「灰崎君･･･」

ずっとずっと前に撮った写真･･･