ヒロトと灰崎の前世の物語 (ページ14)

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十四ページ14

灰崎side

何でだよ･･･折角覚悟を決めたのにこれかよ･･･しょうがないことだよな。だってあいつは何も知らないんだからな。

でも･･･少しは思い出してくれてもいいんじゃねえのかよ･･･

あいつが来れないって言うなら俺の方から行ってやる。

灰崎「ｳﾞｯ!」

支度を始めようとしたが、背中の傷の事をすっかり忘れていた。少し動こうとするだけでかなりの痛みが出る。それでも俺は行かなきゃいけねぇんだ。

だって俺はヒロトを･･･アレキの事を心から愛しているんだから。

ヒロトside

通話を切った瞬間、俺の目からは涙が流れた。

ヒロト「なんで･･･なんでだよ！」

なんで俺は涙を流しているんだ。なんで俺は･･･こんなに後悔してるんだ･･･

今はただ、誰にも何も話したくないだけだったのになんでこんな気持ちにならないといけないんだよ。