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十二 ページ12

灰崎side

会いたい。今はただそう思うだけだ。でも何も知らないあいつに会っても、きっと胸が苦しくなるだけだ。

例え、俺があいつに全てを話したとしても、きっとあいつの記憶が戻ることはない。

でも、それでも少しだけ試してみたい。記憶が戻る可能性がほんの１%でもあるならば。

『アレキ』その名前を聞いたとき、あいつは何を思うんだろうな。

俺は決断し、スマホに手を伸ばした。

もちろん迷いはあるが、きっとこの行動が正しいんだ。

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作者名：月 | 作成日時：2019年12月20日 14時

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