彼が調子に乗り始めたので冷たくします【鬼滅の刃】

酷い君と優しい親分 ページ6

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自分の屋敷の近くで誰かにぶつかった。






ごめんなさいって謝ろうとしたら
手を掴まれた。








？「前を見て走れよ！俺は親分だから
許してやるけどな！」







「伊之助…」







そこには猪の被り物をした私の
同期…嘴平伊之助がいた。








伊之助「あ゛？何泣いてんだお前…
痛かったのか？」








口は悪いけど優しいし約束もちゃんと
守ってくれる。善逸と違って…







善逸を思い出したらまた涙が
溢れてきた。






「ぅぅ〜〜ｯ…！！」






(悔しい…！何で急にモテ始めて
んの？！お金で買収でもしてんの？！)







悔しさと怒りと悲しみが混じって
頭の中がぐちゃぐちゃになる。







伊之助はそんな私を置き去りには
しないでずっと傍で頭を撫でてくれてた。






涙も拭ってくれた。手でゴシゴシ
されて痛かったけど…






励ましてもくれた。






伊之助「いつまでも泣きながら
鼻水垂らしてんじゃねぇ！！泣き止め！」







ちょっと言い方悪いけど…
それに鼻水垂れてないし…








「…ごめんね、伊之助。
突然泣いちゃって…」







ゴシゴシ擦られすぎて赤く腫れた
目を自分の手拭いで押さえる。







伊之助「俺様は親分だからな！
親分は子分に優しくなくちゃな！」







伊之助のお陰で少しだけ
落ち着いて元気になった。







(会えたのが伊之助で良かったな…)









伊之助「何かあったら俺を呼べ！
親分はいつでも飛んできてやる！」







「うん、ありがと。伊之助親分」







別れ際に不細工だなとか言ってきたから
とりあえず殴っといた。誰のせいで
こんな顔になったと思ってるんだ…

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