彼が調子に乗り始めたので冷たくします【鬼滅の刃】

問う私と吐き出す君 ページ28

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「えっと…何から話そう、か」









善逸「えっ…あの…！その…」









善逸は何かを言いたそうにしているけど
どう話そうか悩んでいるようだった。









「あの、さ…私そんなに善逸に迷惑
掛けることとかしたかな…？」









善逸「へ？」









「善逸を困らせるような…嫌われる
ようなことしたかな…？その…私
自分では記憶になくて」









今、自分がすごく嫌だ…何で…









善逸「…ううん」









「…じゃあどうして別の女の子を利用して
私を突き放したの？」









(やだな…善逸を責めてるみたいな
言い方しかできないの私…)









善逸「……」









「私の事嫌いになった…わけじゃない
よね？」









善逸が話しやすくなる状況を
作りたいのに言葉が上手く作れない。









善逸「そんなわけない！」









善逸の握る手が強くなる。









善逸「…俺、紫鶴と一緒に居ることが
1番の幸せだったんだ。でも俺ずっと
不安で…


折角紫鶴が恋仲になってくれたのに
ダメなとこばかり見せちゃってさ

ずっと呆れられないか、捨てられないか
毎日心配だったんだ」









「…！」









善逸「俺がかっこ悪いところ見せる度に
もしかしたら好きなの俺だけなのかもって
いつ紫鶴が離れていくかずっと…

怖かったんだよ…！」









善逸は震える声で全部話してくれた。









善逸「だから紫鶴が俺に依存して
くれるように突き放したり他の女の子を
優先したりして…紫鶴を嫉妬させたかった
だけなんだ……」









「…」









善逸「甘味処だって…お祭りだって…
本当は紫鶴と一緒に行きたかった…！
でも他の女の子みたいに君を手放したく
なかったんだよ…！」









そう言うとぎゅっと善逸に
抱きしめられた。

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