彼が調子に乗り始めたので冷たくします【鬼滅の刃】

焦る君と察する私 ページ27

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「ちょっと早いけどもうすぐ
着くかな」









自分の屋敷が見えたと同時に
善逸が誰かと揉めている声がした。









「？何騒いでるんだろ…」









曲がり角を曲がって覗くように見ると
そこには善逸と女の子が言い合いを
しているように見えた。









(…絶対って言ったのに)









少しだけ落ち込みながらも揉め合っている
2人の話の内容を聞こうと聞き耳を立てる。









「ん…？」









善逸「だから今日はダメなんだって！」









女の子「え〜今日は好きなだけうどん
奢ってくれるって言ったじゃない」









善逸「うどんなら後で届けさせるから！
本当に今日はダメなんだよ〜！」









善逸は土下座する勢いで女の子に
手を合わせて頼み込んでいた。









(あの子って…お祭りの時の……
大食い少女の…春子ちゃんだっけ？)









春子「もう…協力してくれたら沢山
奢ってくれるっていうから妹と一緒に
協力してあげたのにさぁ」









(え…？協力……？)









「善逸……話し合わなきゃ…
知らなきゃ…」









覚悟を決めて善逸の元へと急ぐ。









春子「ねぇ、善逸く」









「善逸！！」









私の姿を確認して焦り始める。









善逸「あ…紫鶴！？こ、これは違うんだ！
この子と遊んでたわけじゃ…！」









「善逸！」









ぐいっと善逸の手を引きながら
屋敷の中に入る。









「ごめん、急に引っ張って…
でも話したかったから」









善逸「…う、ううん。」









善逸の手を離すと直ぐに掴まれた。









「！」









善逸「ご、ごめん。」









そう謝るけど善逸は手を離そうと
しなかった。









「うん、このまま話し合おっか」









そう言うと繋いだ右手が熱くなった
気がした。









【見なくてもOK↓】


春子ちゃん


爆食少女

ブラックホールの胃袋を持つ
恋バナと食べることが好きな花の乙女


鈴子ちゃん


可愛い

春子ちゃんの妹
恋バナと渾名をつけることが
好きな花の乙女

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